元キャストに聞いた!本場アメリカのディズニーワールドに隠された秘密とは
ディズニーランドは、世界の中で最も魅力的な場所の1つだ。スリリングな乗り物に、ディズニーキャラクターとの遭遇、美味しい食べ物まで、ディズニーに行くと、一生忘れられない思い出ができる。だが、こうした特別な思い出も、すべて舞台裏で守られている規則やスタッフによる努力の賜物があるからと言っても過言ではない。
アメリカのフロリダ州ディズニーワールドで勤務経験のあるキャスト(従業員)が、辞職後に、舞台裏の秘密について公表している。そこには、どんな仕掛けや仕組みがあるのだろうか。早速、その秘密を暴いていこう!
キャストの服装規定
ディズニーワールドでキャストとして働くならば、人目のつくところにタトゥーがあってはならない。また、コスチュームである場合を除き、長い髪はきれいに後ろで結んでおくこと、そしてネイルの色も中間色であるべき、と決められている。さらに、衣装はきちんと綺麗に保管しておかなければならない。
キャストメンバー
多くの人が既に知っている事実かもしれないが、ウォルト・ディズニー・ワールドでも、従業員のことを決して「従業員」とは呼ばない。その代わり「キャスト」と呼ぶのだ。ディズニーにおいては、すべてがショー(見せ物)であり、キャストはそのショーの登場人物だからだ。これもディズニーの魔法の1つだ。
お次は、「ディズニーで使われている言葉」についての事実をご紹介しよう。
特別な言葉
来場者が立ち入り禁止など、行くべきではない場所に立ち入ってしまった場合、キャストはその来場者が「舞台裏に行っている」と言う。ディズニーのすべてが1つの演劇作品だと考えると、これには納得がいく。
もう1つの言葉についてもご紹介しよう。
低地のジャングル
ディズニーのアニマル・キングダムのエリアは、その周りのエリアと比べると、数フィートほど低く作られている。フロリダ州の中央によく見られる陥没穴のせいではないかと考える人もいるようだが、これは周りよりも少し低くした方が、動物や来場者にとってより良い環境を保てるからだ。来場者にとっての体験が少しでも良いものになるならば、できることは全てやるといったところだろうか。
身長・体重制限
ディズニーでは、誰がどの役を演じるかについて厳しい基準がある。たとえばディズニーのプリンセスになるには、身長が160cmから172cmの間でなければならないと言われている。成人女性の平均的な身長であるとはいえ、こうした基準によって多くの人は、対象から外されることだろう。
役になりきる覚悟
何が起ころうとも、ディズニーのキャストは、衣装を身につけている間は役になりきらなければならない。たとえ具合が悪くなったとしても、だ。これはディズニーに来ているお客さんたちの「魔法がとける」のを防ぐためだ。つまり、キャストは途中で具合が悪くなったとしても、マイケルジョーダンのフルーゲーム(体調が万全でなかったにもかかわらず、きちんと成績を残して勝利に貢献したゲーム)のように頑張らなければならないのだ。
この次は、キャストが使うジョークについてご紹介しよう。
たとえキャラクターのコスチュームを着ていなくても、服装規定は厳しい
研修中や、コスチュームを着ていない勤務時間帯にも、キャストはビジネスカジュアルの服装規定に従わなければならない。こうした規定を破った場合の罰則とは何かって?コスチュームを常に着ていることだ。他にどんな罰則が思いつくだろう。それだけディズニーは、キャストに対し、常にきちんとした装いを望んでいる。
コスチュームは小さめ
ひょっとすると1970年代のサイズ感のままだからなのか、ディズニーキャストのコスチュームはかなり小さめに作られているという噂だ。これが本当の理由なのか、はたまたコスチュームのサイズに何かの意味合いが隠されているのか分からないが、キャストは、このぴったりした衣装を身につけることになる。もし今後ディズニーキャストになるならば、はじめから、いつも着ているサイズより大きめのサイズを選ぶことだ。
パレードの経路
ディズニーワールドで働くキャストがよく聞かれる質問と言えば(笑わないように!)「3時のパレードは何時に始まりますか?」というものだ。アメリカのディズニーワールドでは、"3 o'clock parade"というパレードがある。いささか、おかしな質問だが、あまりに印象的なので、たとえディズニーワールドで働くことをやめても、キャストはこのパレードが何時からなのか、そしてどこを通るのかという正確な経路を忘れることはないと言う。
ディズニーで働くことで受けられる福利厚生
ディズニーワールドで働いていると、本当にたくさんのメリットがある。勤務日以外でも入場料は無料だし、食べ物や飲み物、売店の商品は割引価格で購入できる。さらには、家族や友人までも割引を受けることができる。しかしながら、これはもちろん、次にご紹介するディズニーワールドの鉄則に従えば、の話だ。次にご紹介する秘密は、もしかするとディズニーの魔法を少し台無しにしてしまうかもしれない。
キャストは下着を共有しなければならない
2001年まで、ディズニーキャストは下着を共有しなければならなかった。というのも、コスチュームの多くは、タイツやピタッとしたバイクパンツ、男性用の局部サポーターなど、特別にあつらえてある下着を着用しなければならないからだ。しかしながら、着用するようにと差し出されたものが、常に清潔なものであるとは限らない、とキャストは主張している。
そのため、こうした下着を共有することによって、ノミや疥癬にかかってしまったと言う人もいた。ディズニー側は、こうしたことについて特にコメントを出していないが、キャストの要望が叶い、ついにその願いはかなえられた。現在では、キャストは自分の着用する下着を持ち帰って自分で洗うことができるのだ。
「分かりません」は認められない
来場者からの質問に答えられない場合は、わかるまでその答えを調べなければならない。幸いにも、ディズニーワールドの研修は、幅広くカバーされているため、キャストはほとんどの質問に答えられるようになっている。それはまるでテストに備えて勉強するかのようだ。どうしても分からない場合には、マネージャーに連絡する。
常に二本指、または手のひらで
ウォルト・ディズニーは、人が一本の指を使って何かを示したりすることを極端に嫌っていた。そのため、ディズニーキャストは、指差すときには二本指を使い、来場者に道を教えるときは、手のひらを使って方向を示すようになっている。一本の指を立てる(アメリカでは中指を立てることは侮辱的な意味合いがあるため)などとは、絶対にタブーだ。
迷子
安全上の理由から、ディズニーキャストは、迷子の子どものことを「迷子」とは言わない。その代わりに、無線では「行方不明の大人」といった呼び方をする。これは子どもの場所が明らかになることによって起こりうる誘拐のリスクを防ぐためだ。これは、他の遊園地などでも真似できる賢い方法ではなかろうか。
隠れミッキー
ディズニーワールドの至るところに、無数のミッキーマウスの形が隠されていることはご存知の人も多いのではないだろうか?来場者は、パーク内の隠れミッキーを探しては、どこにあったかという話をして楽しんでいる。これはディズニーがやはり特別な場所だと言われる一つの理由でもあるだろう。さて、あなたはいくつ見つけられるだろうか。
キャストメンバーが使う、「ムカつく」という意味の暗号
キャストメンバーに「良いディズニーの一日を!」と言われたことがあるならば、それは、そのキャストを本当に怒らせてしまったに違いない。この言葉は、頭に血がのぼった時にクールダウンさせて、引き続き仕事をするために作りだされた暗号だ。この状況を作り出してしまった場合には、「あなたも良いディズニーな1日を」とでも返しておこう。
キャストは、SNSで仕事について投稿してはならない
ディズニーキャストは、好きなだけソーシャルメディアを使っても良い。ただし、勤務時間外で。勤務時間中には、ソーシャルメディアに限らず、個人的な電子機器を使用することは厳しく禁止されている。また、ソーシャルメディア上で仕事の話は、一切してはならない。絶対に!電子機器に関する秘密はこれだけではない!
パーク内のごみ拾い
ディズニーキャストは、パーク内のごみを拾い、備え付けられているごみ箱(25フィートごとに設置されている)のどれかに捨てることになっている。しかしながら、キャストはごみ箱のところで立ち止まったり、またはごみ箱に寄りかかったりしてはならない。ごみ拾いは素早い動きで流れるように行わなければならないのだ。これができるようになるには少し時間がかかるとキャストは言う。
自撮り禁止!
もしコスチュームを着て自撮りをしているのが見つかれば、即刻クビになる。ディズニーの経営陣はこの点についてとても厳しいようだ。舞台裏での自撮りがばれてしまった場合には、このマジックキングダムとはお別れだ。
コードV
「ディズニーで使われる言葉」でもう1つ面白いのが、キャストは絶対に「嘔吐」という言葉を使ってはならないということだ。来場者が乗り物に酔ったりして、そういったアクシデントが起こった場合、キャストは他の来場者が具合が悪くならないよう、「コードV」と暗号を使うようにしているようだ。
香りを出すスメリタイザー(Smellitizers)
ディズニーワールドのあるエリアで、何か香りがする!それでは、この種明かしをしよう!これはパーク内に設置された「スメリタイザー(Smellitizers)」と呼ばれる芳香剤のような特別な機械で、メインストリートに焼き立てクッキーのような香りを出しているのだ。この通りでは、美味しいクッキーが食べたくなるに違いない。
秘密の店?
ディズニーワールドで来場者が忘れ物をした場合、一定期間保管される。しかしながら、一定期間を過ぎると、特別な店でキャストがそれを買うことができる。そして、ここから得られる利益はすべて、チャリティーに寄付される。ディズニーは行うことすべてが、まるで魔法のようだと言われる証だ。
ショックな噂
さて、中でも衝撃的な秘密だ。明らかに、ディズニーワールドのキャストの多くは、付き合っているようだ。ピーターパンとウェンディが倉庫でイチャイチャしていたという噂も、アラジンとアリエルについての噂まで耳にすると、何の救いにもならない。
サインは完璧に
キャストは演じるキャラクターになりきらなければならない(そう、いつまでも夢見てはいられない。キャラクターはキャストが演じているのは事実だ)が、キャラクターになりきってサインもしなければならない。実際、ディズニーは、キャスト全員がキャラクターのサインを上手に書けるようになるよう、トレーニングを実施している。
キャストは演じているキャラクターを明かしてはならない
キャストは、自分達がどのキャラクターを演じているのかさえも明かしてはならない。もし聞かれても、「[キャラクター]と友達なんだ」とか、「[キャラクター]と仲がいい」としか答えられない。すべては魔法の力を守るためだ。キャストをひっかけて正体を明かそうとしても、その手にはのらないだろう。
音楽は流れ続ける…いつも
ラジオなどで、ある音楽が何度も何度も流れされたために、耳に残るどころか、聞き飽きてしまったことはないだろうか。ディズニーキャストにとっては、音楽が鳴りやむことはない。パークが閉館した後にも、音楽は流れ続けるのだ。それでもこの音楽は嫌いにはならない。
ディズニーワールドのキャストはおしゃれに
ディズニーランドではなく、ディズニーワールドのキャストは、常に12個以上ものピンがついたネックストラップを付けていなければならない。このピンは交換したりして手に入れることができ、多くのピンがあればあるほど、良しとされる。厳しいおしゃれ基準だ。
無精ひげ禁止
もし、まだヒゲをきれいに伸ばしている最中であれば、ディズニーのキャストとして、綺麗にそり落とさなければならない。顔のヒゲ規則によると、伸びたヒゲは綺麗に整えなければならないが、ブラシでの手入れは許可されていないため、ヤギのようなあごヒゲは禁止されている。
長髪禁止(男性キャスト)
ディズニーの規則はヒゲだけでなく、男性キャストの髪の長さについての規定している。ディズニーで働く男性の髪は、耳にかかってはならず、目に入る長さでもいけない。ただ、写真を見ると、美女と野獣のガストンは特別なのだろうか?
眉そり禁止
女性キャストの髪についても厳しい規則がしかれている。特に、コスチュームを着ていないキャストの髪型について厳格に決まっている。また、女性キャストは眉毛を剃ってはならず、髪はボサボサであってもならない。ヒゲは…剃ってもよし。
ディズニーストアでの買い物をより簡単に
ディズニーストアでの買い物が簡単にできるよう、ディズニーリゾートホテルの宿泊客には、購入した物がホテルに届けられるようなサービスを実施している。さらに、パーク内に宿泊していなくても、パークを出る時に購入した物を受け取れるよう、出口まで配送してくれるサービスまである。
プリンセスだってごみを捨てる
仕事の中でも花形とは言えないかもしれないが、ディズニーパークをきれいに保つために、キャストはみんなが精一杯協力しなければならない。白雪姫もだ。もちろん、7人の小人たちが白雪姫の周りにいない場合には。(写真のアリスは気乗りしない表情ではあるけれども。)
ディズニーのキャラクターはしかめっ面をしない
キャストの勤務時間内には、厳しく禁止されている行動がたくさんある。その中でも上位にくるもの?しかめっ面だ。ディズニーは見た目だけでなく、表情まで管理したいようだ。しかしながら、これを責めることはできないだろう。怒りんぼの小人以外に、ディズニーワールドにまで来て、怒った顔の王子様など、見たくはないだろう。
もちろん、猫背もダメ
疲れた様子や悲しい顔、しゃんとしていない様子の行動は、ディズニーでの勤務時間中にはご法度だ。それが小さな女の子の差し出す色紙などにサインするのでもない限り、キャストは常に姿勢を正しくしていなければならない。これは、たとえば肩に余計な飾りのないアリエルのようなキャラクターには簡単なことかもしれないが、写真のように、休みの日のパレードに出る兵士たちにとっては、常に姿勢を伸ばしているのは簡単なことではないだろう。
食事もダメ
通りかかる人たちに笑顔を見せ、サインを書き、何十人もの手がべたべたの子どもたちと写真撮影のためにポーズをとることは、決して簡単なことではない。実際、この手の仕事をしていると、空腹になる。しかしながら、キャストらにとって、勤務時間中に食事をしているところを来場者に見られることはご法度だ。パーク内には美味しそうな食べ物の匂いをさせるスメリタイザー(smellitizers)があることも、ちっとも助けにはならない。
ガムを噛むのもダメ
キャストがちょっとしたブレスケアや、刺激を求めて、ガムを噛むなどの小さな違反も大問題に発展する。キャストはだらけた姿勢や、食事、ガムを噛むことさえも認められていない。基本的に、キャストは架空のキャラクターを演じて、それらしくふるまわなければならないのだ。
もちろん、タバコもダメ
この規則は当然のことだと言える。喫煙禁止法がより厳しくなり、喫煙者がタバコを吸える場所もほとんどなくなってきている。そのため、キャストだって指定の喫煙場所に行かない限り、喫煙していてはならないのだ。しかしながら現状では、キャストは勤務時間中、またはキャラクターに扮しているときに、喫煙することは許されない。なので、あおいもむしさん、水パイプは置いておこうね。
ピアス・タトゥーも禁止
習慣やファッションなどで身体改造している人は、ディズニーのキャストとして雇ってもらうことは難しいかもしれない。目に見える場所に入ったタトゥーやピアス(女性であれば片耳に2つ以上の穴を開けている場合)は、ディズニーでは許可されていない。腕の見える部分にローマ数字などで生年月日のタトゥーを入れれば、ディズニーの夢も水の泡になる。
最後の給料は、コスチュームと引き換え
キャストがディズニーをやめるとき、コスチュームをすべて返却するまで最後の給料は支払われない、という規則がある。しかしながら、この規則は厳しく施行されていないという噂もある。そのため、もし次のハロウィンのためにコスチュームをキープしたかったら、そうするのもいいかもしれない。
同時に同じキャラクターが2人現れることはない
ディズニーが得意とするところは、組織としてまとまっているところだ。開園時間の最後の最後まで、パーク内のどこに、どのキャラクターが配置されているかということがよく計画されている。さらに、キャストは自分達の予定表を常に携帯している。アリエルはどこかって?くまのプーやバズ・ライトイヤーに聞いてみよう。
同じキャラクターが2人かぶってしまったら、クビにされる
ディズニーは、あなたの目の前にいる白雪姫が世界でたった1人の白雪姫だと思わせたいため、何かの拍子に、たとえば2人の白雪姫が出くわしてしまったら、クビになるほどの違反をおかしたと見なされる。
次は、どうしてキャストが眼鏡をかけてはいけないのかについて、ご紹介しよう。
目が見えない?コンタクトを付けよう
なんと、なんと!ディズニーには眼鏡に関する規定まである。ロゴのついた眼鏡、明るい色の眼鏡、多少なりとも派手に見える眼鏡は、勤務時間中は禁じられている。そして、シンデレラは絶対に眼鏡をかけられないと言っても、あながち間違ってはいないだろう。そのため、ディズニーで勤務していて、視力が良くないのであれば、コンタクトを付けるのが一番簡単な解決策だろう。
たとえ病気だったとしても、隠し通せ
ディズニーキャストは、勤務時間中は何があっても着ぐるみの頭を脱いではいけないことになっている。たとえ、気分が悪くなったりしても、だ。これまでに何人のドナルドダックが、たとえ外側では笑顔でいても、コスチュームの中で吐いているのだろうか。もしかしたら、これまでに気分の悪くなったキャラクターと写真を撮っていたかもしれないと思うと、なんだか気まずい。
死亡した男性の家族、無料入場券が贈られる
昔、ディズニーワールドストアで、ある男性が致命的な心臓発作を起こしたことがあるそうだ。そのとき、キャストはプライバシーを与えるため、悲しみに暮れる家族らを舞台裏に連れて行ったという。「舞台裏」を見ることだけでも十分に稀なことではあるが、おそらくこの家族には、生涯にわたって入場無料となるパスが贈られたことだろう。
万引きは許さない
ディズニーワールドストアから、子どもらが何個か物を万引きしたという話をよく聞く。そしてその後、警備員らがそっと近づき、「こちらに来てください」と言う。ディズニーが万引きを決して許さないという姿勢をとっているのは、周知の事実であるため、まずいことになるのは間違いない。
フラスコ瓶にはご注意あれ
警備員らは、秘密で携帯されたアルコール類にも目を光らせている。さらに言うなら、警備員は常に制服を着ているとは限らない。パーク内には、来場者の行動に目を光らせている覆面警備員がたくさん配備されている。こっそり持ち込んだウイスキーで、昼間っからほろ酔いになるためだけのリスクはおかさないでおこう。
ディズニーワールドの地下にはトンネルがある
ディズニーワールドの地下には、パーク内のあちこちに繋がっているトンネルが無数に張り巡らされている。これを使えば、キャストは人に見られることなくパーク内を移動できるのだ。もちろん便利だろうが、このトンネルは蒸し暑く、臭くて、ごみが落ちているとも聞く。これもキャストが対応しなければならないことの1つだ。
シンデレラ城には秘密のスイートルームが
このゴージャスなスイートルームは、元々はウォルト・ディズニーがディズニーワールドにきたときに家族と使用していた部屋だ。今では様々なディズニーのコンテストで勝利した人だけが宿泊できるという。夢がかなうとはまさにこのことだ!ディズニー好きの女性にとっては、これは完璧なハネムーンスポットに違いない。
スピーカーから流れるアナウンスは重要
すでにご紹介したように、ディズニーの方針によって、パーク内の音楽は決して止まることはない。しかしながら、迷子のような非常事態は例外だ。そのため、音楽が鳴りやんだら、何か極めて重要なことがアナウンスされる場合があるため、しっかりと聞こう。もしくは、単なる期待はずれに終わってしまうこともあり得るが。
キリマンジャロ・サファリのツアー、命取りになる可能性も
サファリツアーで、運転手が席を立たないでくださいと言った場合、これは冗談などではない。サファリの経路には、ワニがたくさんいる場所の上に架かる橋がある。そして、運転手らはここを素早く通りすぎるようにトレーニングされている。これは、たとえ誰かが橋の下に落っこちてしまったとしても、他の来場者がむごたらしい場面を見なくて済むからだ。
キャストは3日間でセリフを覚えなければならない
ディズニーは完璧さだけでなく、素早さも求めている。キャストの研修には、3日間トレーナーがそばについて、台本通りに立ち止まったり、お辞儀をしたり、笑顔を見せたりといったすべての動作について練習する。まるで映画撮影の前に行われる演技の練習さながらだ。ヘマしないように!
ラタトゥイユ?
ピクサー社のアニメ「レミーのおいしいレストラン」は大ヒットした映画だが、2016年10月にディズニーを訪れた来場者が、ディズニーランドのレストランで本物のネズミを見つけたときには、大喜びどころの話ではなかった。ツイッターユーザーの@hannaaheliseeはネズミの写真を撮り、「ディズニーランドへ:大学の学費を払ってくれれば、削除します」という説明文をつけて世界中に発信した。お気の毒だが、色々なことがある人生の中で、ネズミに出くわしてしまったことも人生の一部だ。
極秘のクラブ
ニューオーリンズ・スクエアのど真ん中にも秘密がある:クラブ33と呼ばれる、超上級会員制(年会費なんと3.5万ドル!)のバーがあるのだ。クラブ33の会員には有名人が名を連ね、噂によると、ジャック・ニコルソンやトム・ハンクスのような大物俳優がよく来ているらしい。このべらぼうに高い会費だが、何も特典は、クラブに出入りできるだけではない。舞台裏のツアーや、すべてのディズニー遊園地へのファストパス、ディズニーランド鉄道での特別車両などが含まれている。
ディズニーの裏メニュー!
ディズニーのファンであれば間違いなく歓喜するだろうが、多くの人気レストラン同様、テーマパーク内のレストランでも、「事情通」の人々にだけ提供される裏メニューが存在する。アイスクリームでできたナチョから、パンを器に見立てたマカロニアンドチーズまで、ファンは美味しいディズニーのご馳走でお腹いっぱいになれる。
ホームレスのキャラクター?
車の中で生活していた挙句、死亡が確認されたディズニーランドの用務員の死を巡り、ディズニー社の低賃金は、世間の厳しい目にさらされている。地元でデモを組織した、アナハイム在住のジーニー・ロビンズは、「ディズニーは、ここアナハイムでのホームレス問題の一因だ」と書かれたサインを掲げている。ディズニーの従業員の中には、路上で生活している人もいる。「ディズニーランドはオレンジカウンティの最大雇用者です。そして、ここオレンジカウンティは、米国内でも最も高価な住宅市場の1つなのです。」
多くの特典
ディズニーのキャストは低賃金でありながらも多くを期待され、ときには厳しい状況にさらされているが、多くの特典があるのも事実だ。ディズニーパーク内での商品、食べ物、ディズニーが所有するテーマパークなどで受けられる大きな割引に加え、いつでもパークに無料で入場でき、さらに家族や友人までも無料で入場できる期間も設けられている。さらに、特別イベントにも行けるばかりか、新たにアトラクションができた際には、キャスト専用のプレオープンまで開かれる。
世界でも最大の従業員数を誇る
少なくとも、フロリダのウォルト・ディズニーワールドにおいては、すべてのキャストを集めると、新しく市を作れるほどだ。ディズニーワールドだけで7万人のキャストが働いており、ほとんどがディズニーが所有している宿泊施設で暮らしていることが報告されている。世界中で最も幸せな場所を運営するには、文字通り、選手村のようなコミュニティ全体で協力しなければならないのだ。
ゲストのファーストネーム
ディズニーキャストは、来場者をファーストネームで呼ぶようにしている。ギフトショップやドールのソフトクリームを買うときに、お釣りをくれる人にファーストネームを呼ばれて、「なんで名前を?」と疑問に思ったことはないだろうか。キャストらは、常に来場者らのファーストネームを呼ぶようにと言われている。なので、キャストはたいていピンや帽子にファーストネームがついていないか探したり、クレジットカードの名前を見ることがある。
キャストもファーストネームで呼んでほしい
50年代には、知らない人に対してファーストネームを呼ぶということはあまりなかった。しかし、ウォルト・ディズニーは「ミスター・ディズニー」と呼ばれるのを嫌がり、ウォルトと呼ぶようにと指示していた。こういうわけで、キャストもファーストネームを書いた名札を付けているのだ。しかし、明らかに、2人が同じ名前を付けることができないため、自分と同じ名前の人がすでにいる場合には、ニックネームやミドルネームを使わなければならない。
簡単な仕事ではない
その他のキャストメンバー同様、管理メンバーにも広範囲の研修が課される。パーク内にある様々なものに応じた掃除の仕方があり、特定の清掃作業には正しい化学製品を使うように研修を受けている。さらには無線で使用するために覚えなければならないたくさんの暗号まである。こうした管理メンバーがほとんど作業を行っているとはいえ、ディズニーの従業員は皆、パークをきれいに保たなければならないため、そういう意味では、全員が管理メンバーであるともいえる。
害虫対策
パーク内の清掃と言えば、ディズニーファミリーの特別なメンバー、つまり猫だけが行う仕事もある。ディズニーには夜な夜なパーク内を歩き回る猫の群れがおり、ネズミや害虫などを捕まえてくれている。こうした野良猫たちはディズニーを住みかとしているが、来場者がいなくなった夜にしか出てこない。
猫と言えば...
多くのキャストは、ちょっぴり(猫のように)意地悪になることもある。かつてディズニーのキャストだったメンバーが集まり、当時共に働いた他のメンバーとの不仲について語るフォーラムがあるのだ。ディズニーのプリンセスを演じていたキャストは、往々にして、実際には演じたキャラクターの性格とは似ても似つかないといったことがよくある。かつてのキャストがインターネット上で明かしたところによると、キャスト専用のカフェテリアはまるで、映画「ミーン・ガールズ」のワンシーンのようであるらしい。
パーク内の水は濃い緑色?
ディズニーのテーマパークは、外観をできるかぎり本物に近づけるよう努力している。しかし、水の色が少し違うことにお気づきだろうか。ジャングルクルーズの水の色や、パーク内の池などの水の色は、意図的に濃い緑色となっている。これは乗り物が設置されている線路の上を動いているのではなく、本当にボートに乗って動いているように来場者に感じさせるため、ディズニーが工夫しているのだ。
ディズニーが所有する広大な土地
ウォルト・ディズニーが、フロリダにウォルト・ディズニー・ワールドを建設しているとき、不動産会社には、パークの周辺土地すべてをウォルトが買い上げていることを知られたくなかった。そのため、ウォルトは土地購入にあたって、複数の偽名や企業名を使った。こうでもしないと、ウォルトが所有するからといって、土地の価格がむやみやたらと上がってしまうからだ。そのため、パーク周辺の土地はたとえ使用されていなくても、ディズニーの所有地である可能性がある。購入に際して使用した偽名や企業名には、アメリカ国内の大きな通りの名前が使われたそうだ。
泣き顔の子どもをゼロに
ディズニーのテーマパークには、「悲しんでいる子どもをゼロに」という方針があり、キャストは全員、これを遵守しなければならない。世界中で最も幸せな場所、ディズニーにいても、子どもがぐずついたりする理由など山ほどある。子どもが手に負えないほどのギャン泣きや癇癪を起こす前に、ぐずついている子どもを見たキャストは、何らかの方法で笑顔にする努力をしなければならない。たとえば、落としてしまったアイスクリームを無料で交換してあげたり、転んだりして擦りむいてしまった後にも、ちょっとしたおもちゃをあげたり、キャストはすべての子どもたちが笑顔でいられる努力をしている。
常にうまくいくとは限らない
パーク内の子どもたちを笑顔にするよう、キャストらが努力しているにもかかわらず、どうにかして自分達の道理を通そうとする人たちも中にはいる。ディズニーのキャラクター達は、信じられないほど、頻繁に訴えられている。80年代の事例では、くまのプーさんを演じたキャストが小さな少女を平手でたたいたとして訴えられている。しかし実際に、このケースではディズニーが勝訴判決を得ている。というのも、くまのプーさんの格好をして裁判に出頭したキャストは、くまのプーさんの短い腕では、平手打ちする動きができないことを証明してみせたからだった。
秘密の自転車システム
ウォルト・ディズニー・ワールドにおいて、ハリウッド・スタジオがまだ新しいアトラクションだった頃、キャスト専用の自転車があり、これを使えば、キャストが簡単に舞台裏を移動できるというシステムが構築されていた。しかしながら、何度も自転車が盗まれたり、故障したりといった具合に、どうやらうまくはいかなかったようだ。どうも良い物を大事に使えない人もいるのだろう。
秘密の目的を持つミッキーマウス
フロリダ州のディズニーワールドの交差点を入ったところにある、来場者に手を振って挨拶するミッキーマウスの姿にお気づきだろうか?もちろん、ディズニーの一番人気を誇るマスコットキャラクターのミッキーマウスが来場者を出迎えるのは当然のことではあるが、これにはより重要な意味がある。そう、避雷針だ。フロリダ州にはよくハリケーンなどが通る傾向にあるため、ミッキーマウスの目は銅から作られ、災害時には避雷針として機能する。