海外からも称賛されたプラスチック問題への日本企業の粋な取り組みとは

かなり前から、海洋プラスチック問題などのプラスチックのゴミ問題に取り組む姿勢が、世界的に、注目されています。今や、プラスチックのゴミをどうやって減らすか、いかに出さないようにするかは、"意識の高い人”だけが取り組む問題ではなく、地球に住む人間として、果たさなければいけない義務のように感じます。

海外では、早い段階から企業全体で取り組む動きが多く見られましたが、ここ数年では、日本企業も真摯にこのプラスチック問題に向き合っています。そして、その方法がなんとも”カッコいい””イカしている”などと、世界でも注目を集めています。あの大人気タピオカには、大爆笑の対応が・・

スカイツリー222基分

Plastic everywhere
Photo Credit : by Milos Bicanski / Getty Images
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現在、最も問題視されているのは、「海洋プラスチック問題」です。あなたは、世界で毎年何万トンのプラスチックがゴミとして、海に流れ込んでいるか知っていますか?その量、約800万トンと言われています。

これは、東京スカイツリーおよそ222基分と言われています。この数字を言われても、果てしなくて、あまりピンと来ないですよね。つまり、もはや私たちの想像を超える範囲の量が海に流れ込んでしまっているのです。

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2050年には、魚とプラスチックの量は一緒に

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No plastic in the world
Photo Credit : Petar Petrov/Impact Press Group/NurPhoto /Getty images
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プラスチックは、軽くて丈夫で加工もしやすく、日本でも至る所で使用されてきました。しかし、プラスチックが自然分解されるまで、1000年以上かかると言われています。つまり、一旦海に入ってしまったら、長い間蓄積されていくことになるのです。

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海に入ったプラスチックは、ウミガメやクジラ、魚などに深刻な影響を与えています。つい最近では、ウミガメがクラゲと間違って、スーパーのレジ袋を飲み込んで、死んでしまう様子が問題となりました。2050年には、魚とプラスチックの量はほぼ一緒になると言われています。

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日本は、第2位

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fill with plastic bottle
Photo Credit : by Laura Lezza / Getty Images
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残念なことに、日本は一人当たりの使い捨てプラスチックのゴミの量は、世界で2番目に多いとされています。世界では、早い段階から国を挙げて、この海洋問題に取り組むために、個人だけではなく、企業も含めて取り組んできていました。

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しかし、日本は少しだけ出遅れてしまった感じがあります。しかし、ここにきて日本も、ようやく腰をあげて積極的に取り組むようになってきたのです。そして、その方法が、日本しかできない事も多く、世界からも注目されています。

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プラスチックストローは、もはやダサい

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Plastic straw
Photo Credit : by Mike Kemp/In Pictures / Getty Images
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世界的にも、一番身近なところで始められたのが、プラスチック製のストローの使用禁止問題。ストローが体内に入り込み、辛い思いをしている海の生物たちの様子が、SNSに投稿され、話題を呼びました。

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ストローは、多くがリサイクルされずに捨てられてしまい、なくても困らないことが多いことから、真っ先にプラスチック問題で減らすべき製品だと認識されました。全米では、これまでドリンクと一緒に当然のようについてきたストローを断る"No straw, please."が当たり前のようになっています。

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スタバが始めたらおしゃれに

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Starbucks no straw drink
Photo Credit : Justin Sullivan/Getty Images
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しかし、日本ではその当時、なかなか浸透していなかったのが実際のところ。エコバックや、独自のストローを持ち歩くなんて、多くの人がどこか、”おしゃれな人がやること”、”自分には関係ない”、”意識高い系の人”という意識を持っていた気がします。

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しかし、日本で一番最初に始めたスターバックスが、ストローがなくても飲むことの出来るカップを発明しました。たちまち、有名人やインスタグラマー達が拡散。スタバがやることは、たとえその問題を意識していなくても、おしゃれに見えるので、瞬く間に浸透したのです。

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コーラのボトルはなくなる?

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Coca-Cola plastic bottle
Photo Credit : Roberto Machado Noa/LightRocket / Getty Images
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コカコーラのあの象徴的なデザインは、おしゃれでグッズもわざわざ販売されているくらいです。しかし、大人気のコーラは、ほとんどがペットボトルに入っています。では、このコーラのボトルもなくなってしまうのでしょうか。

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いえ、コーラのボトルは、まだ飲めます!日本コカコーラとセブン&アイ・ホールディングスは、回収した使用済みのペットボトルを再び新たなペットボトルへと生み出す「ボトルtoボトル」を共同開発したのです。画期的!

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マックは紙袋でお持ち帰り

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McDonald with lady
Photo Credit : Photo by Yavuz Arslan/ullstein bild via Getty Images
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米国でもいち早くプラスチック問題に、取り組んだマクドナルドは、人々に大きな影響を与えました。日本マクドナルドでも、2020年までに店舗で使用している包装紙の全てをFSC認証(森林管理協議会認定)の物に変更するとしています。

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また、コーヒーカップも紙製に、持ち帰り用の復路も紙袋に変更しています。このような大企業が取り組むことは、他企業への環境問題への取り組みへの大きな促進に繋がりますね。

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夢の国でも現実問題に直面

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Disneyland
Photo Credit : Roberto Machado Noa/LightRocket / Getty Images
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米ディズニーでは、日本より1年早い2018年に、プラスチック製のストローが廃止されました。そして、2019年日本のディズニーランドでも、脱プラスチックが宣言されました。ストローは、もちろんのこと、キャラクターが描かれていたドリンクカップも、紙製になりました。

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一部の人からは、”夢の国までやはり影響を受けるのか”との声がありましたが、夢の国だからといって、世界の問題に目を瞑るわけには行かないのです。むしろ、夢の国だからこそ、環境問題に積極的に取り組む姿勢が、永遠の夢の国を守るのです。

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ファション業界だって例外じゃない

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ZARA no plastic
Photo Credit : Alex Tai/SOPA Images/LightRocket / Getty Images
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飲食業界にばかり、注目してきましたが、衣料品のファッション業界だって、この環境問題については、例外ではありません。服を買えば、自然とビニール製のショップバックがついてきます。

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ZARAは、プラスチック製のショッピング袋を全て廃止し、再生紙を使用した紙の袋に一新しました。また、雨の日につけていたプラスチックのカバーも、全面廃止にしたのです。雨予報の買い物は、自身のエコバックの持参が必須ですね。

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プラスチックの食器はもう時代遅れ

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IKEA no plastic
Photo Credit : George Rose/Getty Images
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スウェーデンの家具大手のイケアは、2020年までにレストランで使用されている使い捨てプラスチック製品の全廃、2030年までにプラスチック製の食器の製造を廃止することを発表しました。

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プラスチック製の食器は、軽くて割れないことで、子供の食器などには、大変重宝されてきました。しかし、これも使わなくなれば、そのまま捨ててしまうもの、そのためイケアは、これらの食器類も全て再生素材に切り替えるとしました。

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もうお持ち帰りはできない?

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Hotel amenities
Photo Credit : Jeff Greenberg/Universal Images Group / Getty Images
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ホテルチェーンの世界大手マリオット・インターナショナルも、環境問題への取り組みに本腰を入れることになりました。廃止対象は、お風呂場に設置されているシャンプーなどのアメニティのミニボトル。

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宿泊の度に、楽しみに持って帰ってた人も、もう出来なくなってしまいます。マリオットでは、順次大型ボトルを各部屋に設置することにしました。小さな取り組みだと思いますが、世界規模のホテルで動けば、大きな削減となります!

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100%再生プラスチック

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Unilever no plastic
Photo Credit : @y1207sdj_yto / Twitter
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シャンプーのLUXやDoveなどで人気のユニリーバ・ジャパンは、2020年までに技術的に切り替えが難しい着色剤などの添加剤を除いた、全製品のパッケージをポリエチレンテレフタレート(PET)の再利用不可の物から、100%の再生プラスチックに切り替えることを発表しました。

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また、多くの製品に詰め替え用の紙パックを用意し、プラスチックボトルの長期利用も促進します。価格も割安な詰め替え用をそのまま使用する人も、最近では増えているようですね!

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タピオカのストロー問題!

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Taiwan Tapioka plastic problem
Photo Credit : @ReutersJpBiz / Twitter
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今、日本でも大人気のタピオカドリンク。このタピオカは、専用の太いストローでないと、吸い込むことが出来ません。紙製の太いストローは、現在開発中のようで、本場台湾では、いかにプラスチックストローを使用しないかで大きな問題となっています。

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そこで、ある一部の人が試してみたのが、ネギや空芯菜などの、空洞を活かしてストローにするというもの。しかし、ネギや野菜独特の匂いが強すぎて、タピオカ本来の味が楽しめないという結果に!!スプーンやフォークを使って、食べればいいじゃないかという結論になりそうですが・・

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無償ではなく有料に

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H&M no plastic bag
Photo Credit : Drew Angerer / Getty Images
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ショッピングバックをプラスチック製から紙製にしたZARAと同様、H&Mも全店でプラスチックバックを廃止しました。しかし、それだけではなくH&Mは、レジ袋自体の削減にも注目し、紙袋を1枚当たり20円と有料化しました。

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新たな紙袋のその費用は、製作コストを除いた全てを海洋プラスチック問題に取り組む団体に寄付するとしています。また、この紙袋は、特殊な加工がしてあり、匂いの強いキムチなどを入れても、周りに臭うことがない。その為、服を入れるだけではなく、家庭での再利用も十分に可能です。

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パッケージで折り紙を

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KitKat Origami
Photo Credit : @honnete_beaute /Twitter
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ネスレ・ジャパンは、キットカットの大袋タイプの包装紙を、紙製の物に変更しました。しかし、同社はただ紙製に変更しただけではなく、そこにある工夫を施したのです。その日本らしい粋なはからいに、海外でも大きな話題となりました。

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それは、廃棄されがちなパッケージを日本伝統の文化である折り紙として使えることを発表したのです。そして、想いや願いを伝える象徴の「折り鶴」などをつくって、大切な人に想いを伝える、という新しいコミュニケーションツールを添えました。まさに、日本人しかできない傑作です。

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冷凍食品は自然解凍で

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Ajinomoto no plastic
Photo Credit : @sachi_disney_ / Twitter
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冷凍食品などを販売する味の素グループは、”味なエコ”とし称し、自社の冷凍食品に様々な対応を施しました。「気のきいた(=味な)」「環境にやさしい(=エコ)」製品を目標としている同社は、「トレイを使用しない大袋入りの製品」や、「加熱エネルギーが必要ない自然解凍製品」を次々と開発しました。

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プラスチックの削減だけではなく、エネルギーを節約するこの取り組みは、お母さんたちの時間の節約にもなります。自然解凍なら、冷凍庫から取り出して朝、お弁当に入れとくだけで、お昼には食べごろに!

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UNIQLOの本気

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UNIQLO no plastic
Photo Credit : Hitoshi Yamada/NurPhoto / Getty Images
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日々、進化をし続ける洋服メーカーのユニクロやGU。値段の安さだけで勝負していた時代もあったが、今はもはや流行の先端がユニクロやGUから始まるといっても過言ではありません。海外にも多く展開している同社も、もちろんプラスチック問題は、無視できません。

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プラスチック製の袋を紙袋にし、その紙袋を有料化するのはもちろんのこと、独自のエコバックまで販売しています。また、プラスチックを使用したルームシューズのパッケージなどをこの秋冬から順次廃止する予定だそうです。さすがユニクロ、本気度が違う。

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プラスチックのカトラリーは、もう必要ない

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MOS Plastic
Photo Credit : @convertech_en
Photo Credit : @convertech_en
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ストローが問題になるのであれば、コンビニやファーストフード店で過剰に付与される、プラスチック製のカトラリーも問題です。ファーストフード店のモスでは、ストローは希望者のみに、持ち帰りのカトラリーも紙製の物に変更するとしました。

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紙製のスプーンやフォークでは、強度が心配されますが、これは水にも強く軽量で強度にも優れていると言います。しかし、オフィスなどで食べるときは、なるべく自身でお箸などを持参することも忘れないようにしましょう。

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お土産に

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KFC No Plastic straw
Photo Credit / FNN PRIME
Photo Credit / FNN PRIME
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ケンタッキーフライドチキンでは、店舗でのプラスチック製品の削減はもちろんのこと、株主総会では、思わぬお土産が配られました。それは、このエコストローとコットンティッシュカバーのセット。

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エコストローは、金属製で持ち歩きができるようになっており、伸縮自在で細部まで洗うことのできるブラシも付いています。おそらく、株主から意識を変えることで、会社全体を巻き込んだプラスチック問題への取り組みが可能になることでしょう。

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2020年は、もうすぐそこ

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Until 2020 in Japan
Photo Credit : by Alessandro Di Ciommo/NurPhoto / Getty Images
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間も無く、2020年を迎えます。オリンピックも開催されるこの年は、日本にとっても重要な年となることでしょう。世界各国から来場者が訪れるこのタイミングで、日本だけプラスチック問題を重要視していないことが分かってしまったら、それこそ恥ずかしい思いをするのは、私たち日本人です。

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多くの企業が取り組んでいるこの波に乗って、私たちも出来ることから始めていきましょう。一人のちょっとした努力が、地球を大きく変えることになるのです。