かつて大人気だった観光スポットはどこ?現在の人気は

100年そこら前、みなさんの祖父母や祖祖父母は、現代の人が決して出来ない体験をしてきました。「ケネディ暗殺事件を目撃した」とか、「歴史上はじめてテレビをオンにした」とか、そういう類の話ではありません。すでに失われてしまったためにみなさんが一生体験することができないような場所や物を、みなさんの祖父母には体験するチャンスがあったのです。

不注意な観光客、地球温暖化、悲惨な世界の政治が原因で、たくさんの世界の不思議がアクセス不可、または完全に失われてしまいました。場合によっては、人が訪れないことが1番の解決策なのです。他の場合では、取り返しのつかないダメージのお陰で世界の不思議が失われてしまいました。受け入れることは辛いかもしれませんが、ご紹介する観光地や休暇スポットはほとんど消えかけています。それでは、今回はおじいちゃんおばあちゃん世代に人気だった休暇スポットをご紹介していきましょう。

自由の女神のトーチ

Drew Angerer/Getty Images
Drew Angerer/Getty Images

自由の女神は、ニューヨーク市における外せない観光名所です。毎年400万の人が訪れます。最近ではアクセスが限定されていますが、予約パスでまだ王冠部分には行くことが可能です。しかし、もう少し高い場所、自由の女神のトーチに行きたいというのであれば、運の尽き。

1916年までさかのぼる妨害行為によってダメージを受けた腕とトーチは、過去100年訪問者には危険な状態です。1984年に修理がされたものの、トーチ部分が観光客に再び開かれることはありませんでした。

ストロ・バス

Sutro Baths
© CORBIS/Corbis via Getty Images
© CORBIS/Corbis via Getty Images

サンフランシスコにあるストロ・バスは1896年にオープンし、数10年に渡り世界最大の室内プールの称号をものにしていました。裕福な実業家のアドルフ・ストロによって建設されたプールはかなりの人気を博しましたが、メンテナンスと運営に関わる多額のコストで疲弊します。

プールの中には、近くの海からひいてきた海水プールも含まれていました。また、真水プールも完備。1966年に焼き落とされていますが、その残骸には過去を彷彿とさせるものがあります。

ニューヨークのヒポドロームシアター

New York Hippodrome
Geo. P. Hall & Son/The New York Historical Society/Getty Images
Geo. P. Hall & Son/The New York Historical Society/Getty Images

ヒポドロームシアターは、全盛期にはニューヨークでかなり繁盛しているスポットでした。世界最大のシアターとして、5,000人の収容が可能で、映画、サーカス、ハリー・フーディーニなどのマジシャンのショーを行っていました。マンハッタンの劇場街のど真ん中に所在。

この施設の人気の絶頂は1920年に訪れ、その後は1939年に最終的に閉鎖されるまで急激に落ち込みました。現在ではオフィスビルとして使われています。

ディズニー・リバー・カントリー

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Wikimedia Commons
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ディズニー・リバー・カントリーは、ウォルト・ディズニー・ワールド・リゾート初のウォーターパークです。ただ、ここ数十年では放置された朽ちるだけの営業停止したパークでしかありません。1976年にオープンしたものの、90年代にはすでにボロボロの状態で、2001年にメンテナンスのために閉園。

2005年には、ディズニー・リバー・カントリーの営業終了をディズニーが発表。現在は草木が生い茂り、かなりひどい状態です。ディズニーがすぐに取り壊しを行わないことを不思議に思っている方もいらっしゃるのではないでしょうか?そう考えているのは、1人ではないはずです。

ディズニーのディスカバリーアイランド

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Matt Sonswa/YouTube
Matt Sonswa/YouTube

ディスカバリーアイランドも、修繕のための一時閉鎖後、再び開かれることがなかったディズニーのパークです。開園は1974年で、1999年まで営業していました。このアトラクションを一言で説明するなら、ディズニー・アニマル・キングダムの一部です。

ディスカバリー・アイランドでは、他の場所では見られないような様々な動物や鳥を見ることができます。現在、すべての動物はディズニー・アニマル・キングダムに移動され、ディスカバリー・アイランドは完全に閉鎖されました。

チャカルタヤ氷河

Chacaltaya Glacier
AIZAR RALDES/AFP via Getty Images
AIZAR RALDES/AFP via Getty Images

ボリビアに所在するチャカルタヤ氷河は、かつて世界でも有数のスキースポットでした。氷河は18,000年前に形成され、数百年の月日とエルニーニョ・南方振動によって、2009年に完全に消失。

60年代と70年代は人気のスキーリゾートでしたが、1980年に大幅に溶けてしまってからは、状態が急激に悪化してしまいました。現在は、観測天文台が建てられています。写真のスキーロッジを目にすると、なんとなく当時のイメージがつかめるのではないでしょうか。

バレッタの王立歌劇場

Royal Opera House of Valletta
Wikimedia Commons
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マルタのバレッタに所在する王立歌劇場は、悲劇のオペラハウスです。1866年に営業を開始してから6年後、火事で焼失。修繕されて数年後に再び営業を開始するものの、1942年の空襲の被害を直接受けて完全に倒壊してしまいました。

バレッタの中でも最も象徴的な建物のひとつであると記憶されており、かつての栄光を取り戻そうとする複数の試みは時間と共に忘れ去られていきました。2013年に「Pjazza Teatru Rjal」として再オープンしますが、かつての栄光とは比べ物になりません。

ヨナの墓

Jonah's Tomb
Maciej Moskwa/NurPhoto via Getty Images
Maciej Moskwa/NurPhoto via Getty Images

ユダヤ教、キリスト教、ムスリム教のヨナのストーリーをご存知の方もいるかもしれません。ヨナは巨大な魚に飲み込まれてしまったことで知られています。イラクにある彼の埋葬地とされている場所は、ISISのテロリストによって破壊されました。この事件は様々な新聞の表紙を飾って、ISISの急進性と危険な精神が広まることとなります。

イラクは観光客に適した場所とは言えません。そのため、おそらくこの場所に行きたいとすら思わない方もいらっしゃるのではないでしょうか。

淘汰されたグアイラ滝

Guaira Falls Was Erased By Mother Nature
Calle Hesslefors/ullstein bild via Getty Images
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グアイラ滝は、かつてパラグアイとブラジルの国境に存在していました。これは、パラナ川上の大きな滝の集合であり、轟々という水の音は32キロ (20マイル) 先からでも聞こえます!

1982年、イタイプダムによって破壊されてしまいました。世界で最も強力な滝のひとつで、1秒間に470,000立方フィートの水を吐き出していたそうです。現在は完全に枯れ上がっています。

ニュージーランドのピンク・アンド・ホワイト・テラス

The Pink and White Terraces of New Zealand
Wikimedia Commons
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有名なニュージーランドのピンク・アンド・ホワイト・テラスは、世界でも最も素晴らしい自然の不思議であると考えられていました。世界最大のシリカシンターの鉱床であるピンク・アンド・ホワイト・テラスは、岩をピンクと白色にしてしまう鉱物を含んだ熱水泉によって形成されました。

1886年のタラウェラ山の噴火によって崩壊。残念ですが、みなさんのひいひいおじいちゃんおばあちゃんの世代にすでに失われています。

ワイマング間欠泉

Waimangu Geyser
Education Images/Universal Images Group via Getty Images
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ワイマング間欠泉も、世界の不思議のひとつです。なんと、これはピンク・アンド・ホワイト・テラスを破壊した「あの」タラウェラ山の噴火によって形成されました。世界で最も強力な間欠泉として知られています。

この間欠泉は、36時間の周期で5~6時間ほど噴出します。ワイマング・ヴォルケーノ・バレーの観光業界を栄えさせて、1日に何百人もの観光客が訪れていました。残念ですが、現在は全てを出し切ったかのように、1904年より噴出が止まっています。

ブダペストのヴィダーム・パルク

Vidam Park In Budapest
Paul Almasy/Corbis/VCG via Getty Images
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世界初の公共公園のひとつであるハンガリーのヴィダーム・パルクは、19世紀後期にオープンして、温泉、お城ツアー、動物園、サーカス、1922年からはジェットコースターを楽しむことができていました。1896年には、巨大なパーティースポットに。人々はこの場所を、「ブタペストで外せない場所」と記憶しています。

2013年に閉園するまでの最後の数年は、人気に陰りが見えていました。

オリジナルのペンシルベニア駅

The Original Penn Station
Robert R McElroy/Getty Images
Robert R McElroy/Getty Images

ニューヨーク市の新しくておしゃれなペンシルベニア駅のことではありません。元々の歴史的なペンシルベニア駅は、建築オタクからも世界からも最高傑作で現在の不思議であると考えられています。1910年に建てられた元々のペンシルベニア駅は、アクティビティーの中心として栄えました。しかし、1950年代に鉄道業界が後退。

1963年には取り壊れました。1969年以来、跡地にはマディソン・スクエア・ガーデンが建っています。

フンボルト山

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Wikimedia Commons
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北アンデスに位置するフンボルト山の氷河も、素晴らしいスキーリゾートでした。これはベネズエラで2番目に高い山頂であり、シエラ・ネバダ・デ・メリダに位置しています。

地球温暖化により、氷が全て溶けて、スキー業界も落ち込みました。科学者たちによれば、楽観的に見ても10年もしないうちに頂上は丸裸になる予測です。

ベルリンの壁

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Wikimedia Commons
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1960年代、1970年代の東ドイツへの旅はどんなものだったのか、想像もつかないでしょう。ただ、現在は存在しない、かつて観光客が一目見ようと訪れていた場所が存在します。第2次世界大戦後に民主的ドイツを共産主義ドイツと分け隔てていたこの壁は90年に破壊され、何年も会うことが許されていなかった家族や友人とたくさんの人が再会を果たしました。

今日、世界各国の博物館にて壁の一部を見ることが可能です。

グロット・ド・ラスコーの絵画

Lascaux Cave Paintings
VCG Wilson/Corbis via Getty Images
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グロット・ド・ラスコーの絵画は、複数の理由から有名です。1つ目の理由は、1940年代にティーンエージャーのグループによって発見されたということ。2つ目は、17,000年以上に及んで生活してきた様々な人々によって描かれた、何百もの絵画と彫刻から成り立っているということです。

過去17,000年は比較的保存状態が良かったようですが、1948年より観光客が訪れるようになります。1963年までには、営業するにあたっては危険すぎるという高官の判断が下されます。この場所は閉鎖され、以来そのままです。

ヨセミテ・ファイヤーフォール

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Wikimedia Commons
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ヨセミテ渓谷のファイヤーフォールには、かつてたくさんの人が集まっていました。毎晩の夜の行事として、グレイシャー・ポイント・ホテルで巨大な火を焚いて、スタッフが崖から投げ込みファイアファールを作り出します (ファイアフォールは、火の滝という意味の造語です)。

自然現象とは程遠いですが、たくさんの人を引き寄せるイベントでした。1968年にこのイベントは中止となっています。

キューバ

Cuba
Keystone/Getty Images
Keystone/Getty Images

キューバは際どい所です。何十年もの間、アメリカの国民であれば、アメリカ政府からのお達しで共産主義国への訪問は不可能でした。オバマ大統領の時代に規制をなくし、トランプ大統領がキューバ人へのビザ制を再開しています。

アメリカ人でもキューバに行こうと思えば行けますが、共和党と民主党の政治的政策の違いからしばらくは続くとされる厳しい渡航制限のため、訪問は難しいかもしれません (※日本人は「ツーリスト・カード」さえ購入すれば問題なく観光可能) 。

パリのポンデザールのラブロック

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Pierre Suu/Getty Images
Pierre Suu/Getty Images

パリのポンデザールには、感傷的なカップルたちが残していったたくさんの南京錠がかかっています。この橋には短期間で700,000個もの南京錠が取り付けられ、その重さによって橋が倒壊するのではないかと懸念されるようになります。2012年、取り付けられた南京錠の重さは45トンに上ると批評家が予測。重さだけでなく、目障りでもありますよね。

元々の金網が撤去され、川の景色が良く見えて、これ以上南京錠がかけられないということで、アクリル板に置き換えられました。

オーストラリアのウェディング・ケーキ・ロック

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Colombian in Sydney/Youtube
Colombian in Sydney/Youtube

ウェディング・ケーキ・ロックの名前は、目を引くような白いその見た目に由来しています。毎年2,000人ほどの人が訪れていましたが、命知らずの人達が自分達の冒険を記録してネットで共有し始めてから、訪れる人の数が一気に10,000人まで上昇。

2015年5月、当局はウェディング・ケーキ・ロックにフェンスを掛ける決断をします。フェンスが建てられた直後、この岩は10年以内に崩壊する可能性が非常に高いということが明らかになりました。

海に飲まれたレグジラビーチ

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STRINGER/AFP via Getty Images)
STRINGER/AFP via Getty Images)

モロッコに所在するレグジラ・ビーチは、2016年、有名な対の赤いアーチが崖の重さに耐えきれず、自らの重さで崩壊してしまうという悲劇に見舞われます。かつては世界中の観光客がこの地を訪れて、世界で最も美しい日没を目にしていました。

現在、同ビーチはヨーロッパのサーファーやパラグライダーたちに人気のスポットとなっています。

ヨセミテ国立公園のジェフリーマツ

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Things that matter/Pinterest
Things that matter/Pinterest

センティネル・ドームの頂上にそびえるジェフリーマツは、アンセル・アダムスのお陰で有名になりました。この知名度によって、世界で最も写真におさめられる木の称号をものにします。

木はすでに枯れていて風にさらされていましたが、何百年もの間そのままどうにか立ち続けていたのです。カールトン・ワトキンスによって1867年に初めて撮影され、アンセル・アダムスの手によって有名になりました。木は、2003年遂に倒壊しています。

最後にGoTでフューチャーされたアズール・ウィンドウ

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Sascha Steinbach/Getty Images
Sascha Steinbach/Getty Images

マルタのアズール・ウィンドウは、何千年もの間嵐に耐えてきました。悪天候に何度見舞われようとも耐え抜いていたマルタのゴゾ島のこちらのアーチ。2017年3月、遂に母なる大地の前にひれ伏しました。

ドウェラベイにあるこの象徴的な観光名所は、島の最も人気の場所のひとつです。ついに崩壊する直前、HBOの『ゲーム・オブ・スローンズ』でフューチャーされました。

カイム・ビーチと黒い砂浜

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Douglas Peebles/Corbis via Getty Images
Douglas Peebles/Corbis via Getty Images

ハワイのカイム・ビーチには、かつて150軒近くの住宅が建ち並び、黒砂のビーチとして知られていました。しかし、1990年前半に火山からの溶岩でカラパナ村が飲み込まれてしまいます。キラウエア火山は今でも活動を続けており、ハワイ島の陸を500エイカー分も広げています。

黒い砂浜を楽しむことはもうできませんが、ハワイ島のプナのパホアから溶岩ツアーに参加することができます。

カリフォルニアのセコイアトンネル

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Three Lions/Getty Images
Three Lions/Getty Images

1,000歳のパイオニア キャビン・ツリー (通称「トンネルツリー」) は、観光業を発展させようと19世紀に穴を開けられました。これは「ドライブスルー」体験ができる唯一のセコイアの木でしたが、2017年1月に倒壊してしまいます。

このトンネルツリーを体験することは出来ないものの、カリフォルニアのユリーカにはまだ3本の巨大なアメリカスギが存在しています。世界で最も高いアメリカスギは、ハイペリオンと呼ばれており、380フィート (116メートル) の高さがあります。

フロリダ州のセント・ピーターズバーグの水族館

Aquatarium
Wikimedia Commons
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この水族館は、透明なジオデシック・ドームの中にあるユニークな施設です。敷地面積は17エーカーにおよび、1964年に営業を開始。ネズミイルカ、アシカ、ゴンドウクジラなどを目にしようと、世界中の観光客が訪れます。メキシコ湾を望んでいるという点も、魅力のひとつだったのでしょう。

1971年にオーランド州でディズニー・ワールドが営業を開始して以来、同施設は苦戦を強いられました。来場者数を増やすために、1976年よりサメの飼育を開始。オーナーは、スティーヴン・スピルバーグ監督の名作、『ジョーズ』の人気にあやかろうとしたようです。現在この場所には、コンドミニアムが建てられています。

オレゴン州のポートランドにあるジャンツゼン・ビーチ

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Bill Noyes/Pinterest
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1928年に営業を開始した敷地面積123エイカーのこの遊園地は、コロンビア川上に位置していました。当時、アメリカ最大の遊園地の名をものにしていました。1904年の大博覧会をテーマにしたメリーゴーランドなどがあります。また、4つのプール、ビックリハウス、列車、「ビッグ・ディッパー」という名前の木製ジェッドコースターなどを楽しむことができました。

営業中の1970年には、3,000万人が訪れていたものの、現在はただのショッピングモールです。

ニュージャージ―州のクリフサイド・パーク内にあるパリセーズ・アミューズメント・パーク

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Sherman/Three Lions/Getty Images
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パリセーズ・アミューズメント・パークは、何十年も時の流れに耐えてきた遊園地です。1908年、ハドソン川の西側の急な崖沿いの人気の場所に、遊園地が建設されました。当時世界最大の400×600フィートの海水プールなど、様々な乗り物やアトラクションが楽しめました。世界最速のジェットコースター、サイクロンがあったのもこの場所です。

1950年代には新しい道を模索し、ロックンロールショーを開始。訪れる多くの来場者は、テレビ番組やコミックブックの影響を受けていたようです。1967年までには園が人気になり過ぎたため、混雑に歯止めをかけようと、街が住宅地としてこの地を区画整備するよう決定します。1971年、正式に営業を終えました。

タイの島の美しい白い砂浜のビーチ

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Mikel Bilbao/VW PICS/Universal Images Group via Getty Images
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5月26日、タイ当局は、カイ・ノク島、カイ・ヌイ島、カイ・ナイ島への観光客の立ち入りを禁止すると発表しました。たくさんの人々が訪れるこれらの島は、観光客にも大人気。白い砂浜のビーチと絶滅が危ぶまれるサンゴ礁が見られるためです。当局によれば、実際には1度に70名ほどしか受け入れることができないにもかかわらず、毎日1,000人ほどの観光客が訪れていたと話しています。

たくさんの人が訪れたことで、「自然の資源と環境の著しい劣化」につながりました。この地のサンゴ礁の80%が観光客によって破壊されたと考えられています。これらの島はまだ健在ですが、元々の美しさはかなり失われてしまいました。

ワシントン州のバンス・クリーク・ブリッジ

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Miina Siekkinen Beyreis/Pinterest
Miina Siekkinen Beyreis/Pinterest

バンス・クリーク・ブリッジは、1950年代、木材会社であるシンプソンによって放棄されます。危険な場所としてFacebook、Twitter、Instagramでたくさんの人が共有したのち、興奮を求める旅行者たちが集まるようになりました。この橋は私有地の中に所在しており、アメリカで2番目に高いトレッスル橋です。

2014年後半には、誰かが転落して裁判沙汰になることを避けるため、私有地は完全に閉鎖されました。橋自体はまだ存在するかもしれませんが、一般の立ち入りは禁止です。

万里の長城の大部分

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TEH ENG KOON/AFP via Getty Images
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まだ、侵略してくる敵からかつて中国を守ったおよそ8,000キロに及ぶ万里の長城を訪れることは可能です。しかし残念ながら、万里の長城の2分の3近くがすでに破壊されています。自然の力によってダメージを受けた部分もありますが、歩き回る観光客や破壊活動がその浸食に拍車をかけています。

また、中国政府が新しい開発プロジェクトのスペースを作るため、万里の長城の一部を崩す許可を出しています。政府からの支援が不足していることで、万里の長城は今後さらに苦しむことになるでしょう。

まだ存在はするもののかなり制限されているガラパゴス諸島

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PABLO COZZAGLIO/AFP via Getty Images
PABLO COZZAGLIO/AFP via Getty Images

はっきりさせておきますね。ガラパゴス諸島はまだ存在します。ただ、観光によってかなりのダメージを被っています。祖父母の世代が見てきたガラパゴス諸島からはかなり姿が変わってきているため、2007年にはユネスコによって「危機にさらされている世界遺産」に指定されています。

観光客の制限が毎年増加しており、ガラパゴス国立公園を訪れるためには現在ライセンス指定を受けたガイドが必須になっています。この勢いで行けば、この島の生態系をこれ以上破壊しないために、観光業が完全にストップしてもおかしくありません。

急激に変化しているグレート・バリア・リーフ

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Orjan F. Ellingvag/Dagens Naringsliv/Corbis via Getty Images
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2016年の4月に発表された研究によれば、93%以上のオーストラリアのグレート・バリア・リーフが「白化」の影響を受けています。白化によって、グレート・バリア・リーフの美しい鮮やかな色の多くが失われます。人間の手が加わっていないのは、北部の1%以下。南部では25%のみが元の状態を保っています。

リーフを救うための対策は取られているものの、今の勢いでは私たちが生きている内にこの場所が元通りになることはないでしょう。

インドネシアの海底アマゾン

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Reinhard Dirscherl/ullstein bild via Getty Images
Reinhard Dirscherl/ullstein bild via Getty Images

「海底アマゾン」のサンゴ礁は、何百人もの観光客を乗せたクルーズ船に激突され、取り返しのつかないほどに破壊されてしまいます。以前は長きに渡って、世界で最も美しい場所のひとつに数えられていました。

ラジャ・アンパットにあるこのサンゴ礁の2.6平方キロメートルが消失。研究者たちによれば、元の状態に戻るには少なくとも100年かかるとされており、私たちが生きているうちにこの美しい場所を目にすることはなさそうです。

カンボジアのボンコック

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Thierry Falise/LightRocket via Getty Images
Thierry Falise/LightRocket via Getty Images

ボンコック湖は、世界最大の最も重要な湿地のひとつでした。自然の不思議と美しさで観光客を引き付けていたこちらの場所。残念ですが、現在は修復不可の状態です。

政府によって90%が砂で埋め立てられ、現在ではただの「水たまり」以上の何物でもありません。

ナイジェリアのサハラ砂漠のテネレの木

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Retronews/imgur
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テネレの木は何百年と生き延びて、何百万人もの観光客がこの地を訪れています。訪問するには、サハラ砂漠の灼熱の中心を250マイル (402キロ) 移動しなくてはいけません。この木は、遊牧民の目印として何百年も利用されてきました。1973年、木の近くを通る古い歴史あるキャラバンのルートをナイジェリアに向かって、とあるリビア人が通過します。

泥酔していた男性はそのままトラックで木に突っ込み、木は一瞬にして破壊されてしまいました。半径200マイル (322キロ) 以内に立つ唯一の存在であったため、この破壊はかなりの損害です。

地震によって破壊されたネパールの観光名所

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Paula Bronstein/ Getty Images
Paula Bronstein/ Getty Images

2015年4月、マグニチュード7.8の地震によって、カトマンズを含むネパールの様々な地域で多数の重要かつ有名な観光名所が破壊されました。損害を受けた場所には、100フィート (約300メートル) のダラハラ塔も含まれています。この塔は、30フィート (約9.1メートル) のボロボロのレンガの塊と化してしまいました。

この地震で、少なくとも1,700年前の物であるとされるユネスコの世界遺産も複数倒壊しています。

マヤのピラミッド、ノームル

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Alois Saint-Martin/Pinterest
Alois Saint-Martin/Pinterest

2013年、ベリーズに所在する建設業者が道路工事のプロジェクトを行っていた際に砕けた岩を取り除こうとして、ピラミッドが破壊されてしまいます。この神聖な場所は少なくとも2,300年前の物であるとされていて、ベリーズ北部で最も重要な遺跡と考えられていました。

写真右側のノームルピラミッドは、ただの岩の山と化しています。今残っているのは写真のみです。

ペルーのナスカの地上絵

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Luis Rosendo/Heritage Images/Getty Images
Luis Rosendo/Heritage Images/Getty Images

2,500年前にさかのぼるナスカの地上絵は、ペルー南部のナスカ砂漠の乾燥した気候のお陰で時の試練に耐えてきました。首都のリマから南へ250マイル (402キロ) のこの場所には、地面に100以上の地上絵が描かれています。ものによっては600フィート (183メートル) におよび、その絵は花、クジラ、ラマなど様々です。

1994年にユネスコの世界遺産に指定されたものの、インフラ事情により危機的状況にあります。採鉱と流れる水によって、多くの線が破壊されました。すべてが消えてしまうのも時間の問題でしょう。

イラクの古代聖地

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Nik Wheeler/Corbis via Getty Images
Nik Wheeler/Corbis via Getty Images

2015年、ハトラとニムルドの古代遺跡が過激派によって破壊されます。シリア軍事評議会の責任者のキノ・ガブリエルは次のように話しています。「人類文明が生まれた場所が破壊された…」。長年生き延びてきたこれらの聖地は、文化的・歴史的意味を無視され、爆破されてしまったのです。

このような人工の傑作が戦争によって破壊されるところを目にするのは、気候変動で破壊される自然の美しさを目にするのと同じくらい辛いことです。皮肉にも、どちらも人間のが引き起こしたことです。

地震で破壊されたフィリピンの教会

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Jorge Fernández/LightRocket via Getty Images
Jorge Fernández/LightRocket via Getty Images

2013年のボホール島地震は、たくさんの古い教会が破壊され、多大な爪痕を残しました。セブ島では、サント・ニーニョ教会がひどくダメージを受け、最終的に倒壊。この境界は1565年にスペイン人の探検家たちによって設立され、フィリピンで最も古い教会とされていました。

カトリックの影響力が強いフィリピンの文化における、地域の最も重要な教会が失われたということで、かなり注目を集めました。

シリアのウマイヤ・モスク

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PHAS/Universal Images Group via Getty Images
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2013年、シリアのアレッポにあるユネスコ世界遺産の11世紀のミナレット、ウマイヤ・モスクが破壊されました。アルカイダ系のアル=ヌスラ戦線と政府の軍隊の対立の最中起こったことです。

残念ながらこの象徴的なモスクは、2013年の夏の間、反対勢力がバッシャール・アル=アサド政権の追放を求め、中心的な戦場となりました。モスクはその戦いの影響を受け、ほとんどが崩壊。戦い以前の姿とは似ても似つきません。

マリのムスリム教の聖人の墓

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STR/AFP/GettyImages
STR/AFP/GettyImages

2012年、アルカイダに忠誠を誓うアンサール・アッ=ディーのメンバーであるマリの兵士たちが、トンブクトゥの文化的・宗教的モニュメントを破壊して回り、15世紀のモスクのドアをぶち破り、ムスリム教の聖人たちの墓を抹消しました。

破壊された墓の中には、中世のスーフィズムの聖人であるシディ・マフムード、シディ・モクタール、アルファ・モヤの墓も含まれていました。同グループは、「例外なくすべてのモスクを破壊し、古代の遺跡をただの瓦礫に変える」との意向を明らかにしています。

バハマのピッグ・ビーチ

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Frogfish Photography / Barcroft via Getty Images
Frogfish Photography / Barcroft via Getty Images

バハマには、泳げるフレンドリーでカワイイブタがかつて歩き回っていたとあるビーチがあります。長い間、地元の人たちの間のヒミツとなっていましたが、次第に観光客が訪れるようになります。

現在、ソーシャルメディアの影響でビーチはかなり有名になり、人気の観光名所です。たくさんの観光客が訪れる中、多くがブタに餌付けするようになり、この食生活の変化によってたくさんのブタが命を落としました。元々の数の半分以下まで減ったブタの頭数は、現在でも減り続けています。

イタリアのチンクエ・テッレ

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Education Images/Universal Images Group via Getty Images
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正確に言えばまだ行くことはできる場所ですが、その難易度は増してきています。しばらくしないうちに、一切訪問が出来なくなるでしょう。チンクエ・テッレは、毎年訪問者数を制限している人気の観光地です。現在、年間150万人までとなっています。

去年は250万人が訪れましたが、この村ではそれだけの訪問者に対応できるだけのインフラが整っていません。現在では、訪問者が150万人に到達すると (道に組み込まれた歩数計がカウント)、アクセスが出来なくなります。

カリブ海の白い砂浜のビーチ

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CEDRICK ISHAM CALVADOS/AFP via Getty Images
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白い世界中の人が訪れる人気の観光地である砂浜のビーチは、ハリケーン・イルマによって破壊されてしまいました。一部の観光業界の専門家は、これによって何十億ドル単位の損失が生まれた、と推定しています。秋と冬を逃れて訪れる観光客にかなり頼っていた航空会社、クルーズ会社、アトラクションにとっては、これ以上ない最悪のタイミングでした。

カリブ海観光局のヒュー・ライリー氏は、白い砂浜のビーチが失われた今、次のように話しています。「観光業への妨害は、生活への妨害に他ならない」。

イタリアのノルチャ

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Awakening/Getty Images
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2016年10月、イタリアのノルチャは、マグニチュード6.6の地震に見舞われました。これにより、12世紀のサンベネデット教会が倒壊。この丁度1週間前、修繕のために文化庁の調査が入ったばかりでした。さらに同じ地震の影響により、15世紀のフレスコが有名な聖メアリ・アルジェンティーナ大聖堂も破壊されています。

この街に所在しているオリジナルのローマの壁、歴史的建造物、たくさんの協会が、地震の影響で倒壊しました。ノルチャの歴史的重要性の鍵であった多くのものが、この地震で失われています。

シアトルのガムの壁

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George Rose/Getty Images
George Rose/Getty Images

衛生的でキレイとは言えない場所ですが、これもシアトルではたくさんの観光客が訪れる人気の場所です。2015年11月、シアトルの象徴的なガムの壁ができるまでたくさんの人が「貢献」してきたこの壁から、完全にガムが取り除かれました。パイク・プレイスマーケットのレンガの壁を破壊すると判断されためです。現在では、完全にきれいなままです。

この場所に行きたいと考えていた人は、新しい案を考えたほうが良さそうですね。

ナミビアのムクロブ、通称「神の指」

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Hoberman Collection/Universal Images Group via Getty Images
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ナミビアのアサブにあるムクロブ (通称:「神の指」) は、 ナミブ砂漠にある砂岩です。高さは12メートル、幅は場所によって4.5メートルもあります。全体でおよそ450トン。驚くべきは、長さ3メートルx幅1.5メートルしかないその基礎部分は、支えている岩よりずっと小さいということです。

残念ながら、1988年に倒壊。理由は現在でもわかっていません。1週間前の大雨か、アメニアでの地震が原因と考えられています。

ニューハンプシャー州のオールドマン・オブ・ザ・マウンテン

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Smith Collection/Gado/Getty Images
Smith Collection/Gado/Getty Images

ニューハンプシャー州のホワイトマウンテンからは、オールドマン・オブ・ザ・マウンテンとして知られる顔の形をした露頭が飛び出しています。アメリカの政治家であるダニエル・ウェブスターが神のお告げの印だと発言して有名になりました。「ニューハンプシャーの山々で、主が人間を作り出すということを示すサインを神自らが掲げたのだ」。この岩は、同州の25セント硬貨にもフューチャーされています。

この露頭は、2003年、長年の霜と解凍の影響で崩れ去ってしまいました。地元のコミュニティーはかなりがっかりしたようで、かつて露頭があった場所の下には記念碑が建てられています。

テキサス州のシックス・フラッグス・アストロワールド

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Ann Kent/Pinterest
Ann Kent/Pinterest

シックス・フラッグス・アストロワールドは、テキサス州のヒューストンでかつて営業していた遊園地です。1968年の6月1日にオープンし、元々敷地面積57エーカーのNRG パークの一部として開発されました。これは、ヒューストンの元州知事であるロイ・ホファインツのアイディアです。1975年、この場所はシックス・フラッグスに買収されます。

シックス・フラッグス・アストロワールドは、初めから建てられたのではなく、企業の買収によって生まれた初の遊園地です。2005年10月に営業を停止し、翌年破壊されました。残っているのは、ループと駐車場のみです。

コニーアイランドのルーナ・パーク

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Photo by Hulton Archive/Getty Images
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1903年にオープンした、コニーアイランドのオリジナルの「ルーナ・パーク」は、250,000個の電飾で飾られた、たくさんの乗物とアトラクションが頼める巨大な遊園地です。これは、フレデリック・トンプソンとエルマー・スキピオ・ダンディのアイディアで生まれました。この遊園地の名前は、園の中心的なアトラクションである「トリップ・トゥ・ザ・ムーン」の飛行船の名前、または、ダンディの妹の名前から命名されたと信じられています。

1905年、ルーナ・パークは当時のジェットコースターデザインのパイオニアであるフレデリック・インガーソールのお陰で世界中にオープンしました。しかし、1927年のインガーソールの死後、ほとんどの園が閉鎖。現在、たくさんのヨーロッパの言語では、「ルーナ・パーク」は遊園地の同義語となっています。

南エジプトのアブ・シンベル神殿

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Roger Wood/Corbis/VCG via Getty Images
Roger Wood/Corbis/VCG via Getty Images

アブ・シンベル神殿は、スーダンの傍の南エジプトのヌビアにある村のアブ・シンベルに所在する2つの巨大な岩です。かつてはナセル湖の西側のほとりに立っていました。「ヌビアン・モニュメント」と呼ばれるユネスコの世界遺産の一部です。この2つの神殿は、元々紀元前13世紀のラムセス2世の時代に山を削って作られました。カデシュの戦いの勝利を記念する、ラムセス2世自身と奥さんのネフェルタリのモニュメントです。

1968年、これらは人工の丘に移動させられました。ナセル湖を作り出す過程で、浸水の恐れがあったためです。

ヨルダン、スラエル、パレスチナの死海

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Morse Collection/Gado/Getty Images
Morse Collection/Gado/Getty Images

まだなくなってしまったわけではないですが、すでにかつての姿を失って、元には戻らない状態になっています。塩分の多い死海は、かなりの速度で縮んでいるのです。湖の水深は、過去数年で毎年数フィート以上も下がっています。湖のほとりは地球上で最も標高が低い場所ですが、現在はどんどん低さを増しています。

さらに、周りの開発エリアへの水の必要性によって、水深を保つために湖が必要な淡水が奪われてしまっています。遅かれ早かれ、死海は完全になくなってしまうことでしょう。

ニュージャージーのバスキング・リッジの͡コナラの木

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Yana Paskova/For The Washington Post via Getty Images
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北アメリカで最も古い木が、2016年にニュージャージー州のバスキング・リッジの墓地で死に絶えました。樹齢は600年ほどであるとされ、コロンビアの時代以前から立っていたとされています。600年後、老衰と厳しい天候により、正式に「死亡」が確認されます。

近くにある教会と墓地の安全性のために、今後木は切り倒される予定です。ただ、切り倒した後の木は教会に行く人達の十字架とメメントスのために使用され、切り株はそのまま残されるそうです。

ユタ州のウォール・アーチ

Utah, Arches National Park, Wall Arch.
Education Images/Universal Images Group via Getty Images
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ウォールアーチは、ユタ州南東部のアーチズ国立公園の砂岩のアーチです。パーク内の人気で人通りの多いデビルズ・ガーデン・トレイル上にあります。パークに2,000あるアーチの中でも、12番目に大きいアーチです。一番大きい時で、広さ71フィート (22メートル) x 高さ33.5フィート (10メートル) ありました。

2008年8月4日の夜、アーチは突然倒壊。しかし、どんなアーチも一時的なもので永遠には続かないということを肝に銘じておきましょう。最終的には浸食と重力によって崩れるものなのです。まだあるうちに見れてよかった、とポジティブに考えましょう。

モンタナ州の針の目

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National Park Service
National Park Service

針の目は、モンタナ州のフォートベントン近くににあるミズーリ川沿いに位置する砂岩のアーチです。アーチはユタ州のウォール・アーチには及びませんが、川のサイドにそびえ立つその入り口のような見た目で、人気の観光地です。

1997年、戦没将兵追悼記念日の週末に崩れてしまったところをパークレンジャーによって発見されます。近くにビンやゴミが散乱しており、意図的な破壊行為であると考えられています。ただ、10,000年以上前から存在してはいるものの、破壊は確認されたことはありません。そのため、どのみち自然の浸食と重力によってすぐに倒壊していたでしょう。

オーストラリアのザ・トゥエルブ・アポストルズ

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Prisma Bildagentur/Universal Images Group via Getty Images
Prisma Bildagentur/Universal Images Group via Getty Images

ザ・トゥエルブ・アポストルズは、オーストラリアのビクトリアにあるポート・キャンベル国立公園の沖にたつ石灰岩の海食柱の集まりです。浸食によって形成された岩はどれも傍に位置しているため、人気の観光地となりました。しかし、2005年に9本が倒壊して「12使徒」が「8使徒」になってしまいます。

残りの海食柱を目にしようと今でも訪れる人はいるものの、かつての姿とはくらべものにもなりません。現在残っているのは8本ですが、今でも「ザ・トゥエルブ・アポストルズ」と呼ばれています。

カナダのアサバスカ氷河

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Arterra/Universal Images Group via Getty Images
Arterra/Universal Images Group via Getty Images

カナダのアルバータにあるアサバスカ氷河は、北アメリカで最も訪問者の多い氷河です。簡単にアクセスが可能なうえ、美しく大きいという点から、観光客に人気を博していました。しかし、125年以上にもわたり氷河は溶け続けており、南の端は1マイル (1.6キロ) も後退しています。

専門家によれば、氷河は以前にも増した速度で年間6.6~6.9フィート (2メートルほど) 縮んでいます。かつての姿と比べると、面影すらありません。

マサチューセッツ州、ハルのパラゴン・パーク

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Photo credit: Jack Sheahan/The Boston Globe via Getty Images
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マサチューセッツ州のハルに所在するナンタスケット・ビーチに立っていたパラゴン・パークは、メリーゴーランド、木製コースター、バンパーカー、ウォーターライド、回転ブランコなどの様々な乗り物が楽しめるアミューズメント―パークでした。1984年、営業を停止。

2018年、愛されたこの場所に命を吹きかけようと、「パラゴン・ブロードウォーク」として改装して再オープンすることが発表されました。