50万円のチップをもらって、レストランを解雇された女性に起こった信じられない事件

主に北米では、レストランで食事をしたときにサーブしてくれた方へのチップは、当たり前の習慣となっています。

アーカンソー州でも、サーバーに多くのチップを渡すのは、とても良いことだと考えています。ところが、そのチップが原因で仕事をなくしてしまった女性もいます。果たして何があったのでしょうか?

不動産関連企業のオーナーであるグラント・ワイスさん

グラント・ワイスさんは、自信の経営する不動産会社の経営者であり、創設者でもあります。

Man in suit looking at camera.
Photo Credit: Grant Wise / Facebook
Photo Credit: Grant Wise / Facebook

彼の会社は成功して大きくなり、グラントさんも成功者となったわけです。

1万2千円のディナーを

会社のイベントで、グラントさんは、”1万2千円のディナー”を催しました。

Man with arm in the air and another around server.
Photo Credit: @rebeccasoto_legacy / Instagram
Photo Credit: @rebeccasoto_legacy / Instagram

ディナーに参加した人すべてが、ひとり1万2千円を提供し、サーバーにチップを施しました。ワイスさんは、自分の担当だった一人をテーブルに呼び、そこでこのディナーの主旨を説明しました。

彼女のためのお金

ワイスさんは、スピーチの半分あたりで、サーバーであるライアン・ブラントさんに50万円のお金が集まったことを伝えました。

Man with arm around woman at a table.
Photo Credit: @rebeccasoto_legacy / Instagram
Photo Credit: @rebeccasoto_legacy / Instagram

そのお金は、その夜、サーバーとして担当した二人に分け与えられました。

感極まって

ブラントさんは、すぐに感極まって、そのまま泣き崩れてしまいました。

Woman with hands over her face.  Man with arms around her.
Photo Credit: @rebeccasoto_legacy / Instagram
Photo Credit: @rebeccasoto_legacy / Instagram

レストランは、握手喝采で溢れました。確かに一夜で稼ぐには有り余る大金ですよね。

そのお金は彼女のもの

ブラントさんは、そのお金をその場で受け取り、もう一人のサーバーと分けるように言われました。

Woman handed money.
Photo Credit: @rebeccasoto_legacy / Instagram
Photo Credit: @rebeccasoto_legacy / Instagram

ブラントさんは、すぐにそのお金で学生ローンの返金ができると思ったのです。

レストランに解雇される

そんな幸運も、シフトマネージャーの”すべてのサーバーたちとシェアするように”という一言で、一気に消え失せてしまいました。

Oven & Tap restaurant.
Photo Credit: Oven & Tap / Facebook
Photo Credit: Oven & Tap / Facebook

ブラントさんは、チップに関する規約違反であるという理由で解雇されたことを、ワイスさんに伝えたのです。

GoFundMeページを開設

ワイスさんは、ブラントさんが解雇されたという話が信じられなかったのです。

Man looking into the camera.
Photo Credit: Grant Wise / YouTube
Photo Credit: Grant Wise / YouTube

ワイスさんは、ブラントさんが次の仕事を見つけて、自立できるまでの生活を支援するためにGoFundMeを設立したのです。

恩返しをする

インターネットでの反響は大きく、ブラントさんへの寄付はすぐに90万円ほどになりました。

Man looking into camera.
Photo Credit: Grant Wise / YouTube
Photo Credit: Grant Wise / YouTube

GofundMeは、そのまま継続され、90万円以上集まったお金はそのまま次の1万2千円ディナーへと使われることになりました。

ホームレスに余ったドーナツを上げた十代の子が、仕事を解雇される

この話は、TikTokから始まりました。

a picture of donuts with the caption
Photo Credit: @bryanjohnston_ / TikTok
Photo Credit: @bryanjohnston_ / TikTok

多くの人が、自分の普段の仕事風景を紹介しています。ブライアンさんも、バイトをしているダンキンドーナツでの一日の終わりを動画にして載せたのです。

その動画が問題に

ブライアンさんは、毎日の終わりに捨てるドーナツ作業をあまりよく思っていませんでした。

donuts being thrown out with the caption,
Photo Credit: @bryanjohnston_ / TikTok
Photo Credit: @bryanjohnston_ / TikTok

また、残ったコーヒーもティーもすべて破棄することも動画に載せていました。

すごい量の残り物

ブライアンさんも、できれば残り物を処理したかったのですが、ひとりでできる消費はたいしたものではなかったのです。

a picture of sausages being thrown out and a garbage pail full of donuts
Photo Credit: @bryanjohnston_ / TikTok
Photo Credit: @bryanjohnston_ / TikTok

多くの人がこれに共感し、どうにかしないといけないと思ったのです。

多くの人が、無料提供に賛同

多くの人が、ブライアンさんの動画にコメントを残してくれ、皆、その残り物を箱に詰めて、無料で喜んで食べる人たちに提供すればいいとアドバイスしたのです。

a picture of a guy holding a donut tray with the caption on it
Photo Credit: @bryanjohnston_ / TikTok
Photo Credit: @bryanjohnston_ / TikTok

何の問題もない残り物を、どうしてすべて捨てないといけないのでしょうか?

いざ行動に

ある夜、ブライアンさんは、二つの大きな袋を動画に撮りました。その一つには、”お仕事お疲れ様です”。そしてもう一つは、“良いことがありますように”と書かれていました。

a hand giving the thumbs up in front of two paper bags that say,
Photo Credit: @bryanjohnston_ / TikTok
Photo Credit: @bryanjohnston_ / TikTok

ブライアンさんは、一つを地元の消防署へと持っていき、もう一つを、援助の必要なホームレスの所へ持っていったのです。

誰しも良いことだとは思わなかったようです

すぐに、ブライアンさんは、”残り物を袋に詰めて、無料提供したことは間違いだった”と、驚きの動画をTikTokに投稿しました。

kid crying and giving the thumbs up with the caption,
Photo Credit: @bryanjohnston_ / TikTok
Photo Credit: @bryanjohnston_ / TikTok

チェーンストアは、ブライアンさんのしたことを良く思っていなかったのです。

納得できない

ブライアンさんは、ダンキンドーナツのこの判断は間違っていると動画で反論しました。

a close up of someone's face wearing a mask and the caption says,
Photo Credit: @bryanjohnston_ / TikTok
Photo Credit: @bryanjohnston_ / TikTok

大企業が人々のことを気にしない、会社ができることをしないのはおかしい、と感じたのです。

ダンキンは、むしろ地元のコミュニティーに貢献することを推奨している

実際の所、ダンキンドーナツは、ブライアンさんがしたようなことを推奨していて、その判断は、地元の店のオーナーにゆだねられていたのです。つまり、それはブライアンの働いていたダンキンドーナツだけの話だったのです。それでも不満は改善されていませんが。

a message from Dunkin Donuts that reads,
Photo Credit: @ItsTerrax3 / Twitter
Photo Credit: @ItsTerrax3 / Twitter

地元のコミュニティーに貢献したにもかかわらず、ブライアンさんは解雇されたのは問題ないのでしょうか?

ブライアンさんを支援する運動が始まる

多くの人が、ブライアンさんが、次の仕事を見つけて自立できるまで支援しようと動き出しました。

Bryan in front of a green screen pointing at the list of donations he got
Photo Credit: @bryanjohnston_ / TikTok
Photo Credit: @bryanjohnston_ / TikTok

でも、ブライアンさんの性格上、自分のために集まった援助金を、もっとなにか良いことに使いたかったのです。

ブライアンさんは、ヘルスケアで働く人たちにドーナツを提供

心配しないで。このドーナツはダンキンドーナツのものじゃないから。

@bryanjohnston_

Reply to @daddy.hisokas.towel Thanks for sending support 🙂 Comment what I should do next! #GEICOLipSync #foryoupage

♬ Stuck In The Middle – Tai Verdes

このおいしそうなドーナツは、クリスピー・クリームで買ったもので、ブライアンさんも含め、多くの人が大好きなドーナツなのです。

この話がツイッターでも話題に

この話は、TikTokだけには留まりませんでした。

ツイッターのひとりが、この話は、多くの人が知るべきで、TikTokを見ていない人にも教えるべきだと考えたのです。

多くの人が、いろんなところで起こっていると感じていたのです

多くの人が、同じような境遇にいて、これは食べ物以外の場所でも起こっているとコメントしたのです。

Tweet: I remember that thread of retail workers and their experiences with having to throw out perfectly good items, not just food, because of corporate policy. It ranged from clothes, to makeup, to sanitary products. What is wrong with this country?
Photo Credit: @Bananabbjay / Twitter
Photo Credit: @Bananabbjay / Twitter

衛生用品や衣類なども破棄されているという話が広まったのです。

多くの人が、会社のルールはおかしいと感じていたのです

これは多くのチェーンストアで起こっていて、一日の終わりには、いろいろ商品が安くなっていますよね。

Tweet: If you ever go to a Dunkin that's about to close they'll literally give you a whole bunch of extra food because they have to throw it away
Photo Credit: @BlackburryTV / Twitter
Photo Credit: @BlackburryTV / Twitter

どちらにせよ、残ったものは捨てるので、どうしてそれを支援の必要な人たちに提供しないんでしょうか?

中には頼めば無料提供してくれる店もあるのです

多くの人が、”不具合品”をくれる所もあるという話をしてくれました。不具合品は味に問題はないものの、商品として売れる形ではないだけのことなのです。

Tweet: Krispy Kreme won't sell donuts that aren't absolutely perfect. When I was a broke college student I used to go ask for a free box of their uglies. Perfectly fine to eat donuts that were gonna be thrown away because they weren't a perfect circle. Insane.
Photo Credit: @OBEY_eIREY / Twitter
Photo Credit: @OBEY_eIREY / Twitter

もし欲しいという人にあげることができるんなら、どうして自ら無料提供しないんでしょうか?

企業は訴えられたくないのです

会社やフランチャイスの店で規定されている多くのルールは、起こりうる問題を事前に回避するためのものなのです。

Tweet: I worked for a bagel shop as a teen and we threw out the bagels at the end of the day. When I asked if I could take them to the soup kitchen, I was told no, because the company could be held liable if someone got sick.
Photo Credit: @sameoldshaun / Twitter
Photo Credit: @sameoldshaun / Twitter

もしくは、しなくてもいいことをしたくないからです。

企業は責任を負いたくないのです

無料提供した食品で、もし食中毒になったり、アレルギーを起こすようなことになれば、医療費の負担や法的損害賠償にまで発展しかねないのです。

Tweet: Mad people saying they can't donate because it could make people sick and DD will get sued bruh an eight hour old donut is not going to kill you much less make you sick lmao
Photo Credit: @_toumaras_ / Twitter
Photo Credit: @_toumaras_ / Twitter

もっともだと思いませんか?

それが真実だとは言えない

あるツイッターのコメントによると、アメリカの法律では、企業を守る法律も整備されていて、無料提供された商品や食べ物が、正当な理由で提供され、食べ物も良い状態で提供されていれば、法的処罰は受けないとされているそうです。

Tweet: There was actually a law placed that as long as you donated the food in good condition and in good faith, you're not liable.
Photo Credit: @livefreeorfight / Twitter
Photo Credit: @livefreeorfight / Twitter

そうであるなら、企業側も何の心配もなく無料提供できるんじゃないのか?

ちょっと古くて硬くなったドーナツで人は死なない

どれだけの人が、お店で買ったドーナツやマフィン、もしくコーヒーが古くて質の悪いものだったりした経験があるしょうか?

Tweet: And how many times do they serve customers stale donuts I have had that happen on numerous locations
Photo Credit: @CaLynnCal / Twitter
Photo Credit: @CaLynnCal / Twitter

おそらく、一度や二度ではないでしょう。

すべての企業が悪いわけじゃない

幸運にも中には、一日の終わりに残り物を無料提供することを問題としない企業もあるというコメントもスレッドには残っています。悪いことばかりじゃないですよね。

Tweet: I used to work at Panera and while I don't like the company in general, one of the nice things about them is that they bake and extra $350 of stuff specifically to donate to homeless shelters of top of any other leftovers the cafe has.
Photo Credit: @gamefreak9199 / Twitter
Photo Credit: @gamefreak9199 / Twitter

中には、無視してやればいいという声も

コメントの中には、ブライアンさんが、わざわざそのことをオンラインで記録に残したこと自体が間違っているという意見もありました。もしそんなことをしなかったら、今でも見つかることなく、ずっとそういったことをできたはずだという意見もあったのです。

Tweet: If your employer tells you to trash or destroy excess product, and if you can get away with it: don't. Take it and give it to people that need it (or yourself if you're the one in need.) And also don't post it online. Not even in text form.
Photo Credit: @silverface_ / Twitter
Photo Credit: @silverface_ / Twitter

きっと無料提供しないことと、隠れて行うことの間に妥協点があるはずですよね。