スーザン・ボイルの人生には、なに一つとしてなかった

イギリスの歌手スーザン・ボイルの人生は、この世に生まれたその日から、平凡とは程遠いものでした。子どもの時、いじめを受け、学習障害があると言われます。成長してから、それが事実ではないことを知ったボイル。実際、彼女のIQは高く、磨きをかけたいと思っていた歌に対する生まれつきの才能を持っていたのです。しかし、世界は、彼女に背を向けているように、成功への道のりを阻みます。しかし、ボイルは自分の夢を追い求めることをあきらめません。彼女の素晴らしい偉業はインスパイアを与えるものです。それでは、そんなスーザン・ボイルのストーリーをご紹介していきましょう。

厳しかった人生のスタート

Andrew Milligan/PA Images via Getty Images
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スコットランドのウエストロージアンのブラックバーンで生まれたスーザン・ボイルは、5人兄弟の末っ子でした。彼女を出産した際に45歳だった、母親のブリジット。彼女は、すぐに、ボイルの学習方法が少し変わっていることに気づきます。家族は、出産の際に酸素が不足していたことが原因ではないかと話していました。

ボイルは、テレグラフ紙に次のように話しています。「私は、自分を解決できる問題を抱えた人と認識するようにしています。だって、確実に良くなってきているんです。」

ブリテンズ・ゴット・タレント以前に両親を失ったボイル

Joseph Okpako/WireImage
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ボイルは、両親に歌で生計を立てていきたいときちんと話したことはありませんでした。歌に関して協力的であった父親は、1999年に逝去。母親のブリジットが老いていくにつれて、ボイルは母親の介護者として家にいるようになりました。2007年、91歳でブリジットもこの世を去ります。

失うものもなくなって、2009年、ボイルは勇気を出して、『ブリテンズ・ゴット・タレント』のオーディションを受けます。ガーディアン紙には次のように話しています。「母親の死と共に、自分の一部が死んだように感じていました…だから、母親に誇らしく思ってほしかったんです。その気持ちが、『ブリテンズ・ゴット・タレント』に応募する勇気を出したのですが、あの日は本当に母親が天使のように私の肩に現れたと信じています。」

いじめに関して打ち明けたボイル

Gareth Cattermole/Getty Images
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成長していく過程で、ボイルは変わっているという理由からいじめを受けます。大人になってスポットライトが当たる場所に足を踏み入れることで、いじめを受けるリスクに自分を晒すことは分かっていました。しかし、勇気を出すことに決めたのです。そして、2017年、ボイルは自分の過去に直面することになります。地元の10代の若者が道をついて回ってきて、彼女に向かって叫び、他とは違うという理由で冷やかしてきたのです。ボイルは、これに関して影響を受けたと認めています。

デイリーメール紙には、「これで泣かない人なんていないでしょ?」と話しています。「もちろん、泣いたわ。当然よ。昔のことを思い出したの。学生時代の記憶をね。これが続くようなら、警察に話さなきゃいけないわ…正しいことと間違ったことを見極める機会を人に与えるべきだと思うの。決していいなりになっているわけではないわ。」

IQは高いものの苦労

Roberto Ricciuti/Getty Images
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ボイルは、高機能アスペルガー症候群です。彼女のIQは平均よりも高いものの、他人の感じていることを理解したり、自分の感情のコントロールや、コミュニケーションしたりすることに苦労します。アスペルガー症候群からくる社交不安は、 彼女の人間関係に誤解と多くの試練を生み出します。

ガーディアン紙は、アスペルガー症候群には珍しくない、気分の揺れ、深刻な鬱、感情の爆発などにボイルが苦しんでいると報道しました。診断を知り、その症状を特定できるということには、安心感を得ると、ボイルは話しています。

ボイルの初彼(当時53歳!)

Scott Campbell/Getty Images
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年老いた母親の介護と正しい診断を受けていなかった苦難のために、ずっと異性と交際をする準備ができていませんでした。しかし、ツアー中に、フロリダのホテルで白馬の王子様に出会って変わります。 「彼は完璧なジェントルマンで、お会計も払ってくれたの。」とボイルは話しています。「それから、連絡先を交換したわ。別れの挨拶をする際に、頬にチュってしたのよ。」

現在は適切な診断を受けた為、誰かと親密になることが困難であるということはアスペルガーの症状の一部だと認識できるようになりました。デイリーメール紙には次のように話しています。「アスペルガーを持つ人は、バリアを張るの。人を信頼できるかどうかがわからないからね。私はそうしないように心がけてるわ。私は人を受け入れたいの。」

有名になってもひるまないボイル

Gareth Cattermole/Getty Images
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彼女と同じような状況にいる人は、贅沢な生活に移行していくかもしれませんが、ボイルは謙虚で地に足をつけていました。実際、親と兄弟と共に過ごしたスコットランドの家にいまだに住んでいます。

彼女が身に着けるものも謙虚そのもの。ネコのペブルと共に生きる、スコットランドでのシンプルな生活にも満足しています。ボイルは、自分の生活をあまり公にしないことを好み、生まれ故郷のこの場所が自分にとって快適な場所であると感じています。

健康のために13.5キロも減量したボイル

Jeff J Mitchell/ Roberto Ricciuti/Getty Images
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ボイルの生活は、『ブリテンズ・ゴット・タレント』に出演してから目まぐるしく進んでいきました。彼女のスケジュールは、ツアー、テレビ出演、パフォーマンスでいっぱいに。忙しいスケジュールを持つ人によくあることですが、彼女の健康状態はかなりの大打撃を受けました。そして、2型の糖尿病の診断との受けたのです。

この診断を重く受け止め、体重を減らすという医師のアドバイスに従いました。ボイルは、無事に13.5キロも減量し、ライフスタイルに変化を起こしました。ザ・サン紙には、次のように話しています。「甘いものやケーキを食べるのをやめなきゃいけなかったわ。これは、私の人生の悩みの種なの。」

確執に終止符を打った、スーザンと兄

Sandy Young/Getty Images
Sandy Young/Getty Images

9人兄弟の末っ子のボイルと、兄のジェリーには、意見の相違があり、このことからけんかになって、口を利かなくなってしまいました。スーザンが有名になってから、2人はお互い連絡を絶ち、それがより家族に関するうわさでタブロイド紙をにぎわせました。

2年間、この兄弟が話すことはありませんでした。この状況は、2016年の6月上旬、スーザンが兄に連絡するまで続きます。鬱状態でメルトダウンを起していたスーザンは、ヒースロー空港から兄へ電話をしました。ジェリーは、ミラー紙に次のように話しています。「電話でスーザンがこんなに気分が落ちているように聞こえたのは初めてだったよ。とても心配したね。スーザンは、良い状況にあるようには聞こえなかったんだ。2年と半年も話していなかったけど、結局僕は兄だからね。話さないでいたことがどれだけ悲しいことかわかったんだ。そしてわかったんだ。こうであるべきではないって。」

お金を要求してきた兄

rune hellestad/Corbis via Getty Images
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スーザンがスターダムをかけあがると、収入も上昇。2013年、彼女は2700万ドルの純資産があると推定されています。報道によれば、この時兄のジェリーが連絡を取ってきて、お金をせびっていたとのこと。ほかの兄弟はこの状況を目撃し、スーザンは要求された60,000ドルをジェリーに支払うことを拒みます。

スーザンが折れないとわかると、ジェリーは支払いをしなければ自殺してやると脅してきます。スーザンが有名になったお陰で家族に関するうわさが広がったため、スーザンは自分に貸しがあるあると思ったようです。

兄にお金を渡したスーザン

Simon James/GC Images
Simon James/GC Images

スーザンは、兄のジェリーにいじめられていると感じていました。しかし、お金を渡さなかったら、自殺の脅しを実行してしまうのではないかと心配でもありました。その為、アメリカへ向かう途中、彼女はお金を兄の口座に送金したのです。後のインタビューで、ジェリーは要求したお金を受け取り、そのお金でビジネスを始めたかったと認めています。

家族のいさかいは2年間にもおよび、2人はその後口もきいていませんでした。最終的に、空港からのボイルのメルトダウンの電話によって、和解に至ったというわけですが。

子ども好きで養子をとりたいスーザン

Chris Radburn/Glasgow 2014 Ltd via Getty Images
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ボイルは、子どもが好きだということを公言しています。ボイルと兄のジェリーがついに和解したあと、兄の孫のアルフィーに会うことが出来ました。「ステキな時間だったよ。」とジェリーは話しています。「スーザンは、飽きずにアルフィーを抱きかかえていたよ。」それから、ボイルは自分の子どもを育てることに関して話し始めていて、養子をとることも検討しています。

「あり余るくらいの愛情があるの。」と、デイリーメールに話しているスーザン。「愛情をあまり受けられないような、私からでも何かを与えてあげられるような子どもを養子にとりたいの。それは自分に返す方法でもあるのね。子どもはとても好きで、いつもそうだったんだけど、自分では産めなかったから。」このことに関して、周りの人はあまり真剣に受け取ってくれていないということを、スーザンは認めています。それに対しては、「笑う人もいるけどね、まぁ、どうなるかな。」と楽観的に返しています。

金持ちにしては質素

Stephen J. Cohen/Getty Images
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ファンがスーザン・ボイルを好きな理由の一つは、彼女が素晴らしいことを成し遂げたのに共感できる普通の人ということです。ブリテンズ・ゴット・タレントのパフォーマンスの前には、母親の死や生活費の支払いに困っていました。今では銀行にお金があるとわかっているものの、つらかった時を忘れないようにして、自分に大丈夫だと言い聞かせるそうです。

「私のゴールは、シンプルなんです。」と、サンデーポスト紙に語っているスーザン。「周りにはいい友達と家族がいて、妥当な額のお金を稼いで、ガス代や電気代の心配をしなくていいようにできているんだもの。」

周りの人にもできるということをわかってもらいたい

Marie Havens/Patrick McMullan via Getty Images)
Marie Havens/Patrick McMullan via Getty Images)

ボイル自身、自分の感情の爆発については意識しており、アスペルガーに関連した症状をが出ている時の自分を「キングコングの母」と呼んでいます。ボイルは、この状況が潜在的に自分を、歌手として仕事を一緒にするのが難しい人にしてしまうことを理解していています。しかし、周りの人が快く理解を示し、コミュニケーションをとってくれてると話しています。

「話すのが難しい内容よね。」と、デイリーメール紙に話すボイル。「みんなの目線が自分に集まっているように感じるの。人が自分を違うものとして見ているってね。だけど、私は、解決できる問題を抱えた人という風に自分を見るようにしているの。」

成功を収めたスーザン

'Das Supertalent' - 3rd Semi Final
Stefan Menne/Getty Images
Stefan Menne/Getty Images

アーティストとしてのキャリアが成功し始めたのは50代になってからですが、ボイルはその後もたくさんの成功を収めてきました。10年もしないうちに、ボイルの推定純資産は、3300万ドルに上ったとされています。初のアルバムである、 『夢やぶれて』は、2009年のビルボードチャート初登場1位を記録しました。彼女のヒットシングルは映画にも使用され、教皇の前でパフォーマンスを行いました。

最速売り上げアルバム英国女性部門、UKデビューアルバム第1週目売上トップ部門を含めた、3つのギネス記録もうちたてています。

発覚した際には、52歳

Ray Tamarra/Getty Images
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大抵の場合、アスペルガーの症状は、もっと早い段階で見られます。今日では、イギリスでは多くの人が5歳で正確な診断が出ています。ボイルのケースは、これとはかなり異なります。治療を受けていなかった際の社交不安に加えて、「脳損傷」という誤診と、いじめられた経験が、彼女の子ども時代を辛い経験にしていました。

ボイルは、ガーディアン紙に次のように話しています。「子どものとき受けた診断が間違ってたの。私は、脳に損傷があると言われたのよ。これは不公平だっていつも思ってたわ。今ではより明確に問題を理解していて、安心しているし自分に対してリラックスできるの。」

家族との楽しい思い出が蘇るような

Photo by Danny Lawson/PA Images via Getty Images
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ボイルは、どのような音楽をレコーディングしたいかと考えている時、広い年代の人が共感できるような歌をカバーしようと考えます。何かを思い起こさせ、幸せにしてくれるような曲。2010年のアルバム、『ザ・ギフト 〜夢の贈りもの』は、英国のチャートで一番になった初めてのクリスマスアルバムです。

さらに、お気に入りのアーティストであるマドンナの曲もカバーしています。「家族が楽しめるようなアルバムを作りたかったの。一年中再生できて、思い出を呼び覚ますようなね。」と、スーザンは話しています。

しばらくは引退は考えていないボイル

Ray Tamarra/Getty Images
Ray Tamarra/Getty Images

スーザン・ボイルのファンにとってはうれしいことですが、彼女はしばらくは音楽業界を引退することは考えていないそうです。デイリーメール紙には、こう話しています。「私の辞書の中では、『引退』という文字は良くない言葉なのよ。」これは、いつの時代でも通用するように戦い続けなくてはいけないということを意味します。 『ブリテンズ・ゴット・タレント』でキャリアをスタートさせましたが、その勢いを保つかどうかは彼女次第です。

「他のアーティストと一緒で、人が私を好きになってくれるかは心配になるわ。そして、廃れてしまうことを心配するの。だけど、私には役割があってね、それはまず、ファンをがっかりさせないことなの。」

自身の会社を設立

Anthony Devlin/PA Images via Getty Images
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様々な偉業を成し遂げる中、10年前は静かな生活を送り、生活費の工面にも困っていたとは信じがたいですよね。そして、アスペルガー症候群というハンデを抱えているにもかかわらず、ボイルは我が道を進み、自分の音楽会社を設立する機会を手にしました。

それだけにはとどまらず、3つのすべての会社で役員を務め、自分自身で自分の音楽のブランディングを監督し、商品を販売しています。彼女自身で運営してから、会社はかなり成長し、ボイルは自身や家族の未来のために安定した収入を得るようになりました。

明かされる、最大の恐怖

Christie Goodwin/Redferns via Getty Images
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2018年の9月、スーザン・ボイルはエクスプレス紙のインタビューに答え、私生活や自分が抱える最大の恐怖に関して赤裸々に語りました。貧困が最大の恐怖かと思いきや、答えは全く別のものだったのです。

彼女は、ひとりっきりになって、残りの人生をさびしく未婚のまま過ごすことを恐れているそうです。そして、最大の恐怖を認めた後、理想のパートナーに関しても話しています。ダニー・オズモンド、サイモン・コーウェル、ピアーズ・モーガンを掛け合わせたような人が理想。「私の理想の男性は、ダニーの声に、サイモンの容姿、ピアーズのユーモアのセンスを持った人なの。」とジョークをかますボイル。「ピアーズとなら結婚してもよかったけど、誰かに先に取られちゃったから。」ダニー・オズモンドとデュエットをした際、実はピアーズからキスを受けているボイル。すごいですよね。

次にスーザンに待ち受けるものとは

David Howells/Corbis via Getty Images
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またステージで演奏してくれることを待ち望んでいるファンたち。すぐにその機会はやってきます。2018年9月、『アメリカズ・ゴット・タレント』のオールスターキャスト版に参加することが発表されたのです。

『ブリテンズ・ゴット・タレント』で一躍有名になってから9年。ボイルは、今一度ファンを魅了させようとしいます。関係者は、ザ・サン紙に次のように話しています。「スーザンがカムバックすることにサイモンは喜んでるよ。」こうして、ボイルは、エンタメ界でもまだ力を持っているということを再び証明したのです。

「もう誰も笑ってない」

Mark Pinder/PA Images via Getty Images
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スーザンボイルは、『ブリテンズ・ゴット・タレント』の舞台に立ってから、遠い道のりを旅してきました。あの瞬間、このスコットランド人のことを知っている人は、誰一人としていませんでした。観客には、ミュージカルパフォーマンスで有名な、イギリスの歌手であるエレン・ペイジのようになりたいと話したボイル。

ボイルがこう話した時、観客はクスクスと笑いました。しかし、観客はボイルに驚かされることになります。パーフォーマンスの後、ピアーズ・モーガンはボイルにこうコメントしています。「彼女がいたずらっぽい笑顔を浮かべて、『エレン・ペイジのようになりたい』と言ったったとき、みんなは笑ってたよね。もう誰も笑わないよ。」

まだ王座を狙っているボイル

Joseph Okpako/WireImage
Joseph Okpako/WireImage

ボイルのストーリーの面白いところは、『ブリテンズ・ゴット・タレント』は彼女の最大のサクセスストーリーであるものの、2009年に出演した時は優勝することができませんでした。彼女を差し置いて一番になったのは、ダンスグループのダイバーシティです。

同シリーズは、『ブリテンズ・ゴット・タレント』と『アメリカンズ・ゴット・タレント』のトップ出演者を集めて、1番を決めるための大会を主催すると発表しています。スーザンは、優勝を勝ち取るチャンスがまた、与えられたということです。

Come Back!

Christie Goodwin/Redferns via Getty Images
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現在57歳の彼女は、以前の多くの脚光を浴びていた時期に比べると、その脚光からは少し遠ざかっています。インスタグラムのアカウントも、5年間更新されていません。しかし、彼女が戻ってくる(カムバック)するとソーシャルメディアを通じて発表した時、スーザンのファンは、大喜びでした。

2013年11月以来、何も投稿していなかったボイルの公式インスタグラムアカウントは、カムバックのメッセージと共に、過去のパフォーマンスの動画モンタージュを投稿しました。メッセージにはこのように書かれています。「スーザン・ボイルは戻ってまいりました。何百万人を元気にする彼女の声と過去9年に渡る素晴らしい旅路を、世界にお届けします。」

待ちきれないファン

Derek Blair/AFP/Getty Images
Derek Blair/AFP/Getty Images

5年の時を経て、インスタグラムに投稿で、スーザンが再び戻ってくる発表をしたことに、ファンはかなり驚きました。ファンたちは、次のようにコメントしています。「うれしいです!ずっと待ってました。」

「天使のような歌声の素晴らしい女性が、遠くない未来にまた戻ってくると聞いて、本当にうれしい。」スーザンのインスタグラムアカウントには、好意的な言葉や支援に感謝するメッセージ後に投稿されています。

ピアーズ・モーガンへの片思いはどうなった?

Jeff J Mitchell/Getty Images
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ボイルの人をひきつけるユニークな性格は、『ブリテンズ・ゴット・タレント』のステージに立った時から、視聴者を楽しませてきました。 ボイルの率直なインタビューは、常にファンを楽しませます。『ブリテンズ・ゴット・タレント』のジャッジのひとりであるピアーズ・モーガンへの片思いしていたことも、すぐに認めているボイル。

彼女を発掘してくれたピアーズとの結婚に希望を持っているか、と質問されたときは、ボイルはザ・サン紙に次のように答えています。「ピアーズを想うことはやめたの。だってもう9年も前でしょ!何年にも渡って素晴らしい支援をしてくれているから、彼は私のことをこれからも引き続き応援してくれると思うわ。」

スーザンはどうしていたのか?

David Becker/Getty Images
David Becker/Getty Images

ザ・サン紙のインタビューの中で、なぜしばらく表舞台から消えていたのかという質問にボイルはこう答えています。「そうね、私はしばらく表舞台から遠ざかっていたわ。でも、これは自分の決断なの。」 そう、スコットランド内でパフォーマンスは行っていたものの、国際的なツアーや主流なメディアからはお休みをしていたのです。

メディアから少し遠ざかっていたのは、自分の神経を落ち着かせて、健康になるためだと説明しています。「少し体重を減らしたの。でも思いっきり戻ってくる準備はできてるわ。」

「成長する」時間を取った

Lisa Maree Williams/Getty Images
Lisa Maree Williams/Getty Images

57歳の女性が「成長する」ために過去数年お休みを取ると言うのは、不思議に思われるかもしれません。しかし、これこそ彼女に必要な時間だったのです。というものの、2009年を境に、彼女の人生は大きく変わりました。突然世界的に崇拝され人気になると同時に、ボイルはやっとアスペルガー症候群の診断を受けます。彼女にとっては、人生は始まったばかりだったのです。

そして、ザ・サン紙には次のように話しています。「昔のスーザン・ボイルは成長したの。そうしなくちゃいけなかったのね。今は戻ってきて、前に進みたくてしょうがないわ。」

準備は万端

Wire Image/Getty Images
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「引退はまだするつもりはないわ。」ボイルは、2018年の11月のインタビューで、ザ・サン紙に語っています。ボイルは自分の歌のスキルを磨き、また新たな世界を築こうとしています。「アーティストとして成長して、自分の声を向上させ、よりありのままでいられるように、かなり努力したの。」

数年間のお休みの後、彼女の声には自信が感じ取れます。ボイルは、次のパフォーマンスに向けて準備万端なようです。年月を経て、彼女の個人的、キャリア上の変化を目にできることは、とても素晴らしいことですよね。

サイモンのことを恐れないスーザン

Tim Anderson/PA Images via Getty Images
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第一印象から、3人のジャッジ全員は、スーザンにあまり期待をしていませんでした。しかし、スーザン・ボイルが初めて『ブリテンズ・ゴット・タレント』のステージに立った時、彼女は自分の立場を覆し、パフォーマンスジャッジを完璧に魅了します。

多くの歌手は、この3人のジャッジから受ける批判的なコメントを恐れています。しかし、ボイルはネガティブなフィードバッグを心配していませんでした。そして、厳しくて有名なジャッジのサイモン・コーウェルに関してどう思うかと尋ねられた際、ボイルはザ・サン紙にこう話しています。「彼はそんなに意地悪じゃないわよ。彼は感じのいい人。新しく生まれ変わったスーザンを彼に披露出来るのが待ちきれないわ。」

優勝したこともなければ、完敗したこともない

Ollie Millington/WireImage
Ollie Millington/WireImage

2009年には『ブリテンズ・ゴット・タレント』で優勝することはできなかったものの、世界中の人の心をその歌声と彼女の人間性で魅了しました。 多くの人は既に知っているかもしれませんが、実は、『ブリテンズ・ゴット・タレント』は、ボイルが参加した初めてのコンテストではなかったのです。母親が亡くなった後、彼女はスコットランドでのコンテストに参加していましたが、そこでも優勝することはできていませんでした。

ボイルはまだ賞を目指していて、『アメリカンズ・ゴット・タレント:チャンピオンズ』では優勝したいと思っています。彼女は、「『ブリテンズ・ゴット・タレント』の前にはたくさんのコンテストに参加したわ。でも、優勝は出来なかった。『ブリテンズ・ゴット・タレント』では2位になったでしょ。だから、もしかして、私がこの大会で優勝するってこともあるかもよ!」と話しています。

アスペルガーを持つ人達の声となったボイル

Marie Havens/Patrick McMullan via Getty Images
Marie Havens/Patrick McMullan via Getty Images

スーザン・ボイルの声は、1人で歌っているとは思えないほどパワフルです。そして、イギリスに止まらず、世界で成功を収めた女性アーティストとして、アスペルガーと戦いながら生きることは、決して死刑宣告ではないということを彼女は証明しました。不安症と気分の浮き沈みとの戦いはあるものの、自分の感情を受け入れ、対処していく一番良い方法をボイルは身につけることが出来ています。

「気分に揺れが出てきそうだなと感じたら、起きて外に出るの。これは苦労して学んだ方法よ。」パフォーマンスをしている時が、自分の最高の状態であると感じているボイル。「ステージに上がっていないときは、よく不安になるの。毎日のように思うくらい。でも、ステージ上では、私は違う人間で、みんなに受け入れられているように感じるの。」と、テレグラフ紙に語っています。

まだお金を狙っているジェリー・ボイル

Dave J Hogan/Getty Images
Dave J Hogan/Getty Images

2年間の音信不通を経て、スーザンと兄のジェリーは確執を解消したものの、兄のボイルへの抑圧的なふるまいは続いているようです。ジェリーはスーザンにとって最悪のタイミングで、わざと気分を悪くしてお金を得ようとしたと、スーザンの甥っ子のアラン・ボイルがエクスプレス紙に語っています。

「スーザン自身に対しても、彼女が成し遂げてきたことに対しても、誇りに思う。知ってる人の中で最も寛大な人だよ。でも、ジェリーはそれを利用するんだ。ジェリーがちゃんとした仕事についているというのは聞いたことがない。起業家だっていっているけど、この場合は、ナマケモノな糞野郎なだけだと思うな。」

スーザンに気を配る甥っ子

Peter Macdiarmid/Getty Images
Peter Macdiarmid/Getty Images

ボイルの甥っ子のアランと姉のブリーディ・マカウは、ジェリーに関する家族のいさかいについてメディアに口を開いています。ボイル自身はステージに上がっていないときは目立たないでいることを好むため、これに関して疑問を持った人もいます。ただ、彼女の家族は、このいさかいを解決するべきであると考えていました。

アランは次のように話しています。「僕たちがこれを公にしたのは、ジェリーに働きかける道が他にないからなんだ。ジェリーは耳を貸さない。僕たちは、ジェリーがスーザンにちょっかいを出さないようにさせたいだけなんだ。」

兄からの新たな脅迫

Venturelli/WireImage
Venturelli/WireImage

さて、スーザンの甥と姉は、一体、何から彼女を守ろうとしていたのでしょうか?実は、兄のジェリーが、さらにお金を渡さないと自殺してやるという脅しをし続けてたことが発覚したのです。

これは、スーザン・ボイルの代弁者が、エクスプレス紙に話をしています。「このうわさは事実です。さらに高額な金額を支払わなければ、自殺するという脅しがありました。今回、ボイルの兄の卑劣な行いを公にした、ボイルの他の家族に敬意を示します。」

引っ越そうかと考えたものの、何かが違うと感じたボイル

Andrew Milligan/PA Images via Getty Images
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彼女の兄はボイルの資産を狙っていますが、ボイル自身はとてもシンプルな生活を好んでいます。月末にお金が尽きてやっていけるか心配する辛さをわかっているからです。

それは9年経っても、決してボイルは忘れていません。ボイルは、故郷の街の反対側に「ポッシュ(贅沢な)ハウス」と呼ぶ家を購入します。ここには、寝室が5つもあり、300,000ポンドも支払いました。しかし、そこに短い期間住んでみたものの、自分には合わないと気づいたボイル。生まれ育った家へまた引っ越して、新しい家には、姪を住まわせています。

ボイルの家に侵入者

Andrew Milligan/PA Images via Getty Images
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甥が話しているように、スーザンはとても寛大で優しい人です。2010年1月、ヘルピング・ハイチのシングルをレコーディングするために、ロンドンに向かった時のことです。マグニチュード7.0の地震の被害を受けたハイチの復興を支援するために、ほかの有名アーティストと共に、『Everybody Hurts』をカバー。

その後、家に戻ると、中に侵入者にがいることに気づきました。青年が彼女の持ち物を漁っていたのです。スコットランド警察は、到着してからDNA鑑定も行いました。ボイルの友人は、次のように話しています。「スーザンにけがはありませんでしたが、かなりショックを受けていました。犯人はスーザンが家に入ってくるのを見て、スーザンの横をすり抜けて逃げていったのです。」

ボイルを標的にした地元の10代

Andrew Milligan/PA Images via Getty Images
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ウエストロージアンのブラックバーンの多くの住民は、スターが自分の町に住んでいることを誇らしく思っていましたが、スーザンの住む近隣には彼女にちょっかいを出す若者のギャングがたむろしてもいました。ニュースでも報道されたことがありますが、初めに報道されたより事態は深刻になっていたようです。

地元の10代の若者は、ボイルを付け回して、ボイルを侮辱する言葉を叫びながら、石や火の付いた紙切れを彼女に投げつけるなどしています。ギャングの数は10~15人にも及び、自分の身を案じてボイルは警察に通報することにしました。

家族のことを気に掛けるボイル

Bryan Bedder/Getty Images
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ボイルは、贅沢な生活を送りたいとは思っていません。高級車を乗り回したり、毛皮のコートを着たりできるようにと、家族にお金をばらまくつもりもありません。ボイルは家族を愛していますし、必要であれば、兄弟、甥、姪を助けてあげたいと思っています。

「ランボルギーニやフェラーリやペントハウスを買ってあげることは出来ないわ。誰もお金に困っているようにはみえないわ。」と、ボイルはデイリーメール紙に話しています。

親戚を支援するボイル

Danny Lawson/PA Images via Getty Images
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他の家族同様、どんな家族にも辛い時があり、助けを必要とする瞬間があります。甥や姪を甘やかしたり、怠けた生活を送らせたりはしたくないボイルですが、泊るところが必要だったり、財政支援が必要な際にはお金の援助に理解を示します。

ファッションビジネスのベンチャーのために甥には30,000ポンドを贈与し、姪のクレジットカードの借金を代わりに完済しています。何度か家族の家のローンの支払いを行ったり、車の支払いを支援したこともあります。

ブリテンズ・ゴット・タレントで得たもの

Jeff J Mitchell/Getty Images
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スーザン・ボイルのストーリーは、波乱も多かったですが、とても素晴らしいものです。人生の多くをたくさんの試練を乗り越え、生き抜いてきた、才能のある優しい人です。愛する母親を2007年に失ってから、夢を追うことを決めたボイル。

48歳でスターダムに駆け上がり、52歳でアスペルガーの診断を受けます。そして今、彼女はやっと自分らしくいられていると感じています。そして、デイリーメール紙には次のように話しています。「人生の中でずっと、外から中をのぞいている部外者のように自分を感じていたの。でも。『ブリテンズ・ゴット・タレント』の後、やっと自分の人生を感じることが出来たの。自分が他の人と同じくらい能力があるということを示せずにいたのだけど、やっとそうすることが叶ったのよ。」