置き去りにされた赤ちゃんゾウ、彼が辿ったその壮絶な運命とは

群れをなして行動する動物は、だいたい家族単位で行動している。象は、集団行動をする世界で最も代表的な動物の一種であり、その群れの統制を保つためには何でもする。しかし、群れの中で、誰か一人が遅れるとなると、その一匹が危険に晒されるだけではなく、群れ全体に危険が及ぶことは、家族であっても認識していなければならない。

一匹の遅れによって、集団全体が命を失うことはできないのだ。その為、一匹が遅れたとしても、その集団は止まることなく動き続ける。それは、赤ちゃんゾウであっても例外ではない。この話は、そんなゾウの群れから逸れてしまった、かわいそうな赤ちゃんゾウの救出劇だ。果たして、その象は、無事家族の元に戻ることができたのだろうか?

始まりは、プールでの水浴びから

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赤ちゃんゾウにとっても、その日は、他の人と何ら変わりない一日が始まったかのように思えた。彼は、アフリカのアッド野生生物保護地区に家族と一緒に住んでおり、ちょうど水浴びや水を飲むために、自然が作ったプールに立ち寄っていたところだった。そう、彼にとっては、完璧な一日の始まりだったのだ。

赤ちゃんゾウへの悲劇は、彼が水遊びを始めた時に突如起こった。通常、水遊びで泥だらけの池に飛び込むことは、アフリカの暑さを柔らげる最適な方法である。しかし、その日はたまたま滑りやすい池の付近に、足を突っ込んでしまい、彼がプールから出ようとした時、沼にはまって、立ち往生することになってしまったのだ。

大きな一手

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この赤ちゃんゾウは、しばらく奮闘したが、その沼から抜け出すことはできなかった。家族の群れが次の旅路へと身支度を整えている時、仲間は何かがおかしいことに気づいた。集団行動をするゾウは、出発前に全員いるかを確かめるのだ。緊急事態でもない限り、誰か一人を置き去りにすることは決してない。

大人たちは、この赤ちゃんゾウをどうにか助けようと手を貸したが、どれもその沼から抜け出す一手にはならず、状況は変わらないままだった。赤ちゃんゾウは、それ以上深く沈むこともなかったが、平らな地面にたどり着くこともできないままだった。

全てのゾウが一匹のために

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これまで数匹の大人のゾウが、その赤ちゃんゾウを助けようと試みていたが、なかなか上手くいかなかった為、彼らは残りの仲間に声をかけ始めた。この人数であればどうにか救うことができるであろうと、誰もが思ったのだ。

しかし、悲しいことにその助けがあっても赤ちゃんゾウは、一向に地面にたどり着くことができなかった。そして、だんだんと弱り始め、皆の希望が消え始めた時、そこには新たな追い討ちがかかってきたのだ。助けを求めるために出した鳴き声は、彼らは追い込むことになったのだ。一体、何が起こったのだろう?

守りの体制に

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Will Burrard-Lucas/WWF/Barcroft / Barcroft Media via Getty Images
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何と地平線のその先に、ジープが現れたのだった。それが敵なのか仲間なのか把握する間も無く、とにかくこの状況をどうにかする必要があった。彼らは、その赤ちゃんゾウを見捨てるわけにもいかず、何とその赤ちゃんゾウを囲むようにして仁王立ちをした。

ジープに乗った男たちは、ゾウの周りを周回し、その群れの中で何が起きているのか確かめようとしたが、ゾウ達は頑なに動かなかった。彼らは、群れの中で最も貴重な存在を失わないように覚悟を決めていたのだ。

観客の登場

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ゾウの群れとジープに乗った男性達の沈黙の冷戦が続く中、そこには新たな観光客のグループが、観客として現れた。観光客は、以前にもゾウを見たことがあった為、安全のために彼らとは距離を保つことにしたようだ。

ここから彼らは、予測不可能な信じられない物語を目撃することになる。この場面に、介入するのは、危険すぎることを知っていたが、だからと言って、その惨事を見て見ぬ振りをする訳にもいかなかった。そして、この彼らの存在が、後に重要な役割を果たすことになるとは、彼らでさえもその時は知る由もなかった。

それは今しかない

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Andrew Renneisen/Getty Images
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ジープの男性達とゾウの冷戦は、数時間が過ぎたようにも思えた。疲れ果てたゾウの群れの若いメンバーは、赤ちゃんゾウよりも自分の身の安全を選ぶようになり、その場から離れ始めた。この行動が、大人のゾウ達に厳しい決断を迫らせることになったのだった。

ゾウの赤ちゃんを見捨てて、自分たちもその群れに加わるべきか?赤ちゃんは、体力も失い絶望的な状況で、助からない可能性の方が高い。大人のゾウ達は悩んだ。一方で、ジープを運転していた一人の男性は、ついにその群れを割って、彼らの隠しているものを確かめる決断をしたのだった。

群れは、放棄することを決断した

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Greg Du Toit / Barcroft Images / Barcroft Media via Getty Images
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決断を余儀なくされた大人のゾウ達は、その赤ちゃんゾウを見捨て、群れの一部に加わることにした。ジープの男性達は、この冷戦に終止符を打つことに成功したが、その彼らの意図は果たして何だったのだろうか?

しかし、かわいそうな赤ちゃんゾウにとっては、その彼らの意図は決して重要ではなかった。なんせ、彼はたった一人でその池に放置されてしまったのだから。一人になった赤ちゃんゾウは、最後の力を振り絞って、どうにかその場から抜け出そうともがいた。ジープは、さらに近づいた。そして、その瞬間、対立していたと思っていた男性達は、何と予想外の相手であったことを知ることになったのだった。

助けの手

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嬉しいことに、何とジープに乗った男性達は、決してその赤ちゃんゾウを殺そうとしている集団などではなかった。彼らは、ゾウの鳴き声を聞いて現れた救助隊だったのだ。残念ながら、彼らが赤ちゃんゾウを助けるために下した決断は、群れのゾウ達に、その赤ちゃんゾウを見捨てさせることだった。

赤ちゃんゾウの緊急事態に直面した今、彼らは今まさに具体的な救出計画を必要としていた。しかし、大人のゾウの群れでも助けられなかったその赤ちゃんゾウを、果たして彼らが助けることができるのだろうか。

いくつもの計画が失敗

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Tony Margiocchi / Barcroft Media via Getty Images
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救助隊は、最初に最も簡単な救助計画を試みることにした。それは、一人が水に入って、ゾウの赤ちゃんの足の周りの泥を掘り出すことだ。しかし、実際に入ってみると、その沼は思ったより深く、この救助計画は不可能であることが分かった。

次に、ゾウの足にロープを結び、どうにか引っ張り出そうと試みた。赤ちゃんとは言ってもそれなりに重さのあるゾウは、なかなか引っ張り出すのに苦労し、これもうまくいかないかもしれないと諦めかけた。しかし次の瞬間、なんとゾウの赤ちゃんは奇跡的に岸の方に上がれるくらいまで引き上げられたのだ。

群れを再び見つける

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赤ちゃんゾウは、何時間も奮闘した結果、ついに自ら這い上がることに成功した。これには誰もが安堵し、救助隊もそっと胸をなでおろした。しかし、そこにはまだ問題が残っていた。そう、あのゾウの群れはどこに行ったのだろうか?

救助隊は、その群れを探している間も、赤ちゃんゾウを放っておくことができないことは分かっていた。そこで彼らが最善の方法としてとったのは、ゾウの赤ちゃんを再び縛って、彼の家族の群れを探しに行くことだった。

最も理に適った方法

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救助隊が、ゾウの赤ちゃんを再び縛ることは、とても残酷なことに聞こえるが、実際には最も安全で理に適った方法だった。なぜなら、彼らは、群れを見つける必要があり、その間にどこかに逃げたり、何かに襲われるのを防ぐ必要があったからだ。

しかし、アッド野生生物保護地区は安全ですが、それでも彼らは野生動物であることには変わりない。ましてや、この赤ちゃんは縛られるというトラウマ的な経験を、今まさに経験したばかりなのだ。その為、一時的に攻撃的になることもあり得る。救助隊にとっても決して簡単な決断ではなかったが、これが最も最善の方法であると信じていた。

機嫌の悪い赤ちゃん

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想像してもわかるように、救助隊が助けたことによって、その赤ちゃんはとっても幸せな気分になったことだろう。そして、助けられた後は、その縄とはお別れだと、その繋がれた綱をどうにかして振り払おうとしていた。

もし、その彼がもう少し成長していて大きかったら、その縄は簡単に振りほどかれてしまったかもしれない。しかし、彼には十分な大きさと力がなかった為、どこにも行くことができなかった。つまり、彼の運命は、救助隊に委ねられたことになったのだが、この時点で、赤ちゃんはまだ、彼らのことを信用していなかった。

群れに戻るには、時間が経ちすぎていた

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Tessa Chan/South China Morning Post via Getty Images
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そう、この日は、赤ちゃんゾウが今までに経験した最も運の悪い日となった。しかし、救助隊と出会うことがなければ事態は、更に悪化していたに違いなかった。更に、ゾウは、人間と同様PTSDに苦しむ可能性があり、それはこの赤ちゃんゾウも例外ではなかった。

人間に関わらず、種を超えた心理学者のゲイ・ブラッドショーによると、「救助隊は、象の家族に心理的トラウマを与えたが、それはゾウの群れの中でも起こり得ることだった。」と述べた。この赤ちゃんを待っていたのは家族ではなく、彼を救った救助隊だけだったが、そこでできることは何もないと、赤ちゃんゾウは悟ったのか、次第に落ち着いていった。

人間とゾウに共通した同じ気持ち

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ゾウがトラウマによって深く心理状況に影響が与えられるのは、ゾウが人間と同じような感情を持っているからである。ブラッドショーは、「ゾウと人間は、感情・認知・意識などのあらゆる面で、同じプロセスを共有しており、その構造は似ている。」と話す。

救助隊が、この事実を把握していたかどうかは分からないが、この状況が一刻を争う事態であることは、誰もが感じていた。やがて、日が暮れると、彼らにできることは、一晩中赤ちゃんゾウと一緒に過ごし、見守ることだった。もちろん、もし他にも必要なことがあれば、彼らは即時に対応する準備ができていた。

信頼を獲得し始める

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ゾウの群れと再会させるためには、ゾウの赤ちゃんの信頼を獲得することが不可欠だったが、彼らは何をしたらいいのか、迷っていた。その時、長時間沼にハマっていた赤ちゃんが、アフリカの暑さにやられて、脱水症状であることに気づいたのだ。

そこで、救助隊の一人が、小さな池に連れて行き、水浴びをさせてあげた。そのことに、即座に気づいたゾウは、ためらうことなく、水に鼻を近付けて勢いよく飲み始めた。どうやら、ゾウの赤ちゃんと救助隊の戦いは、休戦に入ったようだ。

生活の基本を取り戻す

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水を自由に使えるようになったゾウは、やっとの事で自分の世話をすることができるようになった。彼は、喉の渇きを満たしただけでなく、体をクールダウンしながら、洗うこともでき、綺麗になった。

背中に浴びせた冷たい水は、照りつけた太陽の熱を下げるのに十分だった。そして、赤ちゃんゾウの気持ち良さそうな表情に、救助隊もとても安心したようだった。同時に、ストレスに満ち溢れた一日の後、このゾウが健康であることを確信できた瞬間でもあった。

満たされた感情は束の間?

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ここまで、全てのことが順調に行っているように見えた。ゾウの赤ちゃんは水でお腹を満たし、目一杯水浴びを楽しんだ。全てのミッションが完成していなくても、この事実は、救助隊を十分に安心させたのだ。しかし、救助隊は、その赤ちゃんゾウがちょっとした騒音を聞くたびに、周囲を見渡していることに気付いたのだ。

ゾウの赤ちゃんの健康状態は良好だったが、気持ち的には完全に幸せでないことに気付いた瞬間だった。彼は、家族と離れ離れになってしまったのだ。もしかしたら、この騒音は、どこかでこの赤ちゃんゾウを呼んでいる声なのかもしれない。いくら救助隊が、一時的に引き離したとしても、おそらく彼らはまだこの近くにて、赤ちゃんゾウを探しているのかもしれない。

来るべき音

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驚いたことに、赤ちゃんゾウが聞いた次の音は、彼が一日中待ち侘びていた音だった。確かに、彼の群れはどこかで彼を呼んでいたのだ。そのことを確信した赤ちゃんゾウは、再び繋がれたロープを解こうと、体を強く動かした。

群れは近くにいるようだったが、まだ危険すぎると感じているのか、救助隊が捉える位置に、姿を現してはこなかった。すぐにでも、このゾウの赤ちゃんを家族の元へ返してやりたいと思ったが、まずはこの雄叫びが、どこから聞こえてくるのか確かめなくてはならない。

家族は見捨てなかった

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あなたは、救助隊とゾウの他に観光客のグループがいたことを覚えているだろうか?実は、彼らからはこのゾウの群れがどこにいるのか見えており、救助隊に知らせる手助けができたのだ。ゾウの群れは、なんとあの不運の始まりの池の近くに戻ってきていたのだった。

その場所を考慮し、どのように赤ちゃんゾウを群れに戻すかは、救助隊の腕にかかっていた。繰り返すようだが、救助隊は必ず安全を第一に物事を遂行したいと願っていた。そのため、彼らも一緒にその群れまでついていくのが、最善だと判断した。

家族は再び一致団結

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ゾウの赤ちゃんをどうにか牽引し、救助隊は、観光客グループが示唆した場所に連れて行った。そのゾウの赤ちゃんは、家族の群れを発見する地、大きな音で鳴き声をあげ、その群れに向かって走って行ったのだ。

その家族の群れもまた、同じように興奮した状態で彼を迎え入れた。この再会は、この事件の関係者全員の心を感動の渦に巻き込んだ。他の仕事の帰りにたまたま聞こえたゾウの鳴き声、そして仲間を見放すことなく戻ってきた家族の群れ。悲劇から始まったこの物語は、感動の涙と共に幕を閉じたのだ。

シエラの救出

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2009年の7月に、シエラは、アメリカのUSDAによって、救出されたライオンのうちの一匹です。その年に救出された多くのライオンが、良くない状態にありましたが、特に、シエラはその中でも深刻な状態にありました。シエラは、大幅に体重が落ちていて、衰弱して弱っていました。彼女を助けたレスキュー隊員たちもシエラがあまり長くないと思っていましたが、最後の望みをかけて救出したのでした。少なくとも、できる限りの処置を施してやりたかったのです。

シエラの体調不良の原因

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シエラは、テキサスのエンターテインメントセンターから救出されました。彼女は、高価なパーティーやイベントでオーナーに多大な利益をもたらしました。シエラが、そのエンターテインメントセンターの唯一のライオンではなかったものの、彼女は、もっとも良く働き、そしてこき使われたライオンでした。彼女の飼育員は、特にライオンに対してひどい仕打ちをしました。In-Sync団体の創立者であるキーヘイは、”一度、その動物が役に立たないと判断すると、端に追いやり、世話をしなくなるそうです”。と言っています。

囚われの生活

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悲しいことに、シエラは、テキサスで彼女の生活のほとんどを囚われの身として送りました。彼女は、小さなライオンであったころから、ずっと働かされていました。初めは、ペットとして生活し、写真を撮られるようになり、その後は、エンターテインメントの世界で働き続けました。シエラは、屋内でこき使われていた野生動物で、そのせいで、体と健康に大きな代価を払わなければなりませんでした。

安全な環境

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シエラは、筋肉のバランスに問題がありました。すぐに、彼女は自分で立ち上がることもできなくなりました。レスキュー隊員たちは、彼女の筋肉が弱っており、そのために、歩くことすらままなくなっているということを理解しました。シエラは、食べたり、水を飲んだりするのに頭をあげるのにも苦労していました。シエラは、全く食欲もなく、生きる気力すらなさそうでした。

そんなに稀ではない

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不幸なことに、シエラのケースは、そんなに珍しいことではありません。動物は、エンターテインメントの理由で盗まれることは頻繁に起こっています。有名なのが、ブラックフィッシュというドキュメンタリーで、漁師が、海から赤ちゃんクジラを盗み、シーワールドなどに売ってお金儲けをしているのです。その多くの動物は、適切に飼育されず、よく短命に終わることが多く、虐待の生活を送っています。シエラのレスキュー隊員たちは、シエラがそういった運命をたどらないことを祈っていました。

スペシャリストのもとへ

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シエラの状態はとても悪かったため、USDAは、シエラをIn-Syncのエキゾチック野生動物保護および教育センターという動物社会福祉団体へ移送することに決めました。この団体は、動けなくなった動物を保護し、治療して、健康に戻すことに特化した機関です。USDAは、In-Syncにシエラの状態が回復しないようであれば、安楽死させることを強く勧めました。シエラにこれ以上に苦痛を与えるのは好ましくないと考えたからです。

食べるのにも助けが必要

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シエラの状態はとても悪かったため、USDAは、シエラをIn-Syncのエキゾチック野生動物保護および教育センターという動物社会福祉団体へ移送することに決めました。この団体は、動けなくなった動物を保護し、治療して、健康に戻すことに特化した機関です。USDAは、In-Syncにシエラの状態が回復しないようであれば、安楽死させることを強く勧めました。シエラにこれ以上に苦痛を与えるのは好ましくないと考えたからです。

効果なし

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In-Syncのチームは、シエラを助けるために、できるすべてのことをしましたが、あまり効果は見られませんでした。彼女の健康状態は、ここに来た時とあまり変わりはありませんでした。In-Syncのスタッフのひとりが、”シエラは、筋肉のバランスがうまく取れないから、歩くときに足がもつれてしまうの。”と言っています。彼女の回復への道はとても長いものでした。

何も効果なし

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In-Syncのレスキュー隊員たちは、今までにもかなり衰弱した野生動物の世話をした経験がありましたが、シエラのようなケースは初めてでした。まるで、シエラが回復するのを拒んでいるかのようでした。もうあきらめているのでは、とすら思えるようでした。衰弱して無気力になって数日が過ぎたころ、シエラは、全く動かなくなりました。シエラは、食べたものをすべて吐き出すようになりました。健康状態がどんどん悪くなっていくようでした。これには、レスキュー隊員たちもどうすることもできませんでした。

つらい決断

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In-Syncのチームは、路頭に迷っていました。彼らはシエラを救うため最善を尽くしていましたが、何も効果はでていないようでした。なんの効果も得られず数週間が過ぎたころ、彼らもUSDAのアドバイス通り、この大きな猫を安楽死させなくてはと覚悟し始めました。シエラは、痛みに耐え、とてもつらそうでした。チームもシエラにとって一番幸せなことは、安らかな最後を迎えさせてあげることだと感じて始めていました。

シエラは特別

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チームは、シエラを失いたくなかったのです。シエラは、とても美しい動物で、その一生の多くを囚われの身で送って来たのです。どうしても、シエラに最後に楽しい時を送らせてあげたかったのです。シエラは、他のライオンと違い、彼女の毛皮はブロンドで、とても目立っていました。

シエラのこのブロンドの毛皮で、前のオーナーもシエラに価値を見出していたのでしょう。この毛皮の色をもつメスライオンは、ティンババチか、南アフリカでのみ生息しています。In-Syncが、まさにシエラを安楽死させようとしていた時に、新しい情報が飛び込んできました。

遂に原因が

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In-Syncのチームは、この美しいライオンに何が起きているのか、とうとう突き止めました。シエラは、トキソプラズマ症と呼ばれる病気で、しかもビタミンA欠乏症でもありました。これは、シエラの血の中に、パラサイトが寄生しているということでした。この病気は、猫科の動物には、致命的な病気でした。ようやく、飼育員たちもシエラに何が起こっているのかがわかり、彼女に薬を与えれば良いだけでした。

多くの症状

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トキソプラズマ症は、猫によく見られる感染症です。免疫能力の弱い時に、この感染症にかかります。何年もの不適切なケアのせいで、シエラの免疫力は、弱くなっていたのです。それにより、感染症になったのです。トキソプラズマ症の症状は、筋肉バランスの低下、方向感覚の喪失、拒食症、無気力症、呼吸困難、リンパ節の肥大、そして視力の低下などがあります。もし、適切かつ迅速な治療がなければ、死に至ります。

抗生物質を与えるのは困難を極める

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シエラの飼育員は、すぐにシエラに抗生物質を与え始めました。シエラへの診断結果が来るのに時間がかかったため、この抗生物質の治療は、彼女の健康状態を考えると遅かったのです。

でも、これが、唯一の彼女を救う方法でもあります。抗生物質を頑固なライオンに与えるのは、とても大変な作業でした。シエラは、とても難しく、抗生物質を与えるのに、一時間もかかっていたのです。

ついに効果が

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シエラは、抗生物質をとり始めてすぐに、効果が現れました。すぐにシエラは、歩き始め、自分で餌も食べれるようになりました。シエラの飼育員全員が、自然とシエラの調子が良くなったのは、この薬のおかげだと思っていました。しかし実際はそうではなく、この回復の速さには、じつは、全く違う理由があったのです。それは、誰も知らなかったことです。シエラは、全く違う薬を飲んでいました。

すごい回復

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フェイスブックにて、In-Syncは、”シエラの健康状態は、驚くほど回復しています。今では、筋肉のコントロールもできるようになり、簡単に飲み込めるようになり、ウサギのように走り回っています。とコメントしました。しかし、毎日シエラを世話してきた飼育員たちは、こんなにひどい病気だったシエラが、こんなにも早く回復したのが、どうしても信じられなかったのです。抗生物質は確かに素晴らしいが、シエラの健康状態をここまで一機に回復できるとは考えられませんでした。

次は、友達

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In-Sync施設内のシエラの住んでいる囲いには、となりにも囲いがあります。シエラの隣の囲いにいる誰かが、シエラをより幸せに、健康にしていたのです。In-Syncの従業員たちが、この二つの囲いで何が起こっているのかを知ったときに、とても驚きました。この先も読み進めて、誰がシエラを助けた隣人で、何故、シエラがそんなに早く回復したのか、突き止めてください。

カーンに会う

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それは、ライオンでした。正確には、とてもハンサムなオスライオンでした。シエラは、この彼に恋心を抱いていたのです。初めから、この二人は、親密な絆があったようです。シエラのカーンに対する恋心が、彼女の回復の速さの原因だったのです。今、シエラは、他のライオンと関係性がうまれました。シエラは、生きる意味を見つけたのです。また、カーンもシエラと同じような生い立ちがあったのです。

同じ穴のむじな(それとも、ライオンのたてがみ?)

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カーンは、6歳になるライオンで、シエラが助けられた2-3-週間前に、In-Syncに助けられたのです。シエラ同様、カーンも、テキサスのエンターテインメント産業で働かされていたのです。カーンも、あまりよく世話をされておらず、このレスキュー施設に来た時には、とてもひどい状態にありました。おそらく、ふたりは、同じ状況から来たもの同士、何か通じ合うものがあったのでしょう。

雄大なカーン

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シエラ同様、カーンもショウアニマルでした。彼は、私用のパーティーで、吠えたり、二本の後足で、バランスよく立ったりして、観客を楽しませていました。彼のオーナーは、カーンを同じ町で違うイベントに連れて行き、時には、一日で、数か所のパーティーやイベントでパフォーマンスさせていました。これらすべての移動やショーへのパーフォーマンスで、カーンは、病気になってしまいました。しかも、そんなのはお構いなしに、こき使われていたのでした。

酷い場所にいたカーン

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カーンが、ようやくIn-Syncチームに救われたときには、カーンはひどい状態にありました。彼は、栄養不足で、彼の年齢で同じライオンの平均より50キロ近くも痩せていたのです。オーナーによって、いたぶられ、オーバーワークをさせられていました。カーンは、小さなケージで住まわされていたため、成長が阻害され、骨の成長にも悪影響がありました。カーンは、とてもストレスのあった環境にいたため、信じられない行動に出てしまったのです。

我慢の限界

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カーンが長年ひどい生活を送っていたため、カーンは、退屈さと欲求不満のせいで、自らのしっぽを噛みちぎっていたのです。カーンのしっぽの先は、すでにむき出しで、腫れあがっていました。

もし救出がもう少し遅れていれば、カーンは、感染症になっていて、死んでいたかもしれなかったのです。キーヘイは、”カーンがここにやて来た時、彼のしっぽの先は、完全になくなっていて、とても痩せていました”とコメントしています。それに、カーンは、骨の形成にも異常があったため、うまく歩くことができませんでした。

攻撃的なライオン

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カーンは、レスキュー施設に来た当初は、とても攻撃的でした。In-Syncのチームにとって、カーンの世話するのがとても困難でした。カーンは、前のオーナーにきちんとした食事を与えられていなかったので、食事時には、とても攻撃的になりました。多くの意味で、カーンは、とても危険なライオンでした。飼育員たちは、カーンに餌を与えるときや、治療を施すときには、最善の注意を払っていました。

家族の一員

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カーンは、ファイターでした。シエラと違って、生きる意志を決して失なわなかったのです。彼は、すぐに回復していき、彼の攻撃的な性格も、徐々に落ち着き、おとなしいライオンへ変わっていきました。カーンは、他のライオンたちともうまく生活し、引退後の生活を楽しんでいたようでした。彼の攻撃的な性格は、健康状態の劣悪さから来ていたもので、今では、健康状態も改善され、彼の攻撃性もかなり落ち着きました。

新しい家

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カーンは、In-Syncレスキューセンターでうまく生活していました。カーンのおとなしい性格もあって、センターの職員は、シンダーブロックの階段を立てることができました。そのため、カーンは、自分の囲いの中で、ねぐらに行くことが、容易にできるようになりました。そのおかげで、体をゆったり伸ばして、リラックスできるようになりました。ここは、カーンがかつて住んでいた小さなケージと全く違います。

友達もできる準備完了

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さあ、カーンも一緒に遊ぶ友達が必要になりました。ライオンは、とても社交的な動物で、グループで(プライズと呼ばれる)住む傾向にあります。特に、カーンもシエラも長い間、他のライオンから離されて生活していたので、悲しかったはずです。カーンとシエラは、隣同士になってすぐに、友達になりました。この友達関係が、シエラにとっていい薬となったのです。カーンのファイターとしてのスピリットが、シエラにも伝わったのです。

同じトラウマでも違う反応

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この二匹のライオンは、同じような悲しい境遇で生活していたにも関わらず、二匹の状態は、少し違っていました。The in-syncの創立者は、”カーンを治療するのは、簡単で、彼はすぐに新しい環境に適応していきました。でも、シエラは、全く違い、とても大変でした。彼女は、死にかけていましたからね”と述べています。この二匹のライオンは、同じようなトラウマを受けていたが、違う性格の影響で、このトラウマに対する反応は、全く違うものでした。

一緒に引っ越し

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キーヘイは、この二匹のライオンの状態の改善に伴って、ある事をコメントしました。”この二匹のライオンが回復していき、立派な大人のライオンに成長しました。その間に、新しいライオンの囲いの建設も完了しました。それは、カーンとシエラが、隣同士に住むことができるようにデザインされました。”この二匹は、二人の関係の次のステップに進むのです。このペアは、どうなるのでしょうか?

愛情関係

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カーンとシエラの関係性は、友達という枠を超えて、それ以上のものになりました。二人は、多くの時間を一緒に遊んですごしています。キーヘイは、”シエラは、この数か月、カーンの気を引くことばかり行い、カーンもシエラに気のある態度をとっています” とコメントしています。この二匹は、明らかに、愛のような物をお互いに感じています。もし、ライオンも恋に落ちると言うものがあればですが。ライオンキングを見たことがありますか?彼らにも恋はあるのです。

用心する

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In-Syncの従業員は、この二匹のライオンは、明らかにお互いに愛情を抱いているのを見ています。お互い、デートしたり、お互いの囲い内を行き来できたりしますが、それを行う前に、シエラの卵巣を除去しました。おめでたは必要ないのです。この施設では、新しいライオンは必要ありません。In-Syncで働くビッキーは、”二匹は、毎日デートをしていますが、デートが長くなって、更に、デートが監視されない状態になったりします。”と述べています。

ついに結婚

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ビッキーは、更に、”そこで、二匹を夜一緒に過ごさせてあげました。3か月のデートの後、ふたりを”結婚”させてあげました。二人が一緒に過ごすことができるように、特別な囲いも用意しました。二人の関係を見ると、どうやら、シエラがボスの様です”と付け加えています。この二匹は、真面目な関係になっています。In-Syncの誰しも、この二匹がお互いを見つけたことを嬉しく思っています。カーンとシエラは、ようやく、幸せで健康になることができました。

今夜は、愛を感じることができますか?

feel the love
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この新婚の二匹は、もはや離れることができません。シエラは、完全に夫を愛しています。また、シエラは、段ボール箱で遊ぶのが好きで、飼育員からいろいろ注意を引くのも好きです。ビッキーによると、カーンは、自分の奥さんへの独占欲が強いようです。カーンは、他のライオンが、シエラを見ると、とても嫉妬するようです。カーンは、彼の持っているすべての力を使って、彼女を守ります。この後、他のライオンが、シエラに近づくと、カーンがどうするか見てみましょう。

嫉妬深い旦那さん

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カーンは、とても強くて美しい奥さんを自分が持っていることを、とてもラッキーだと感じています。カーンは、いつもシエラが安心でいるかを確認するのが好きです。ビッキーによると、”カーンは、オスにシエラは自分の物であると知らせ、うなり、時には、襲いかかろうとします”。この救出された二匹のライオンは、完璧なカップルになりました。では、そのライオンたちを虐待した人達はどうなったの?今、彼らは何をしているの?

その行動には、結果がついてくる

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シエラ、カーンそれに他の動物を虐待した男は、もはや大きな猫や動物を飼う権利がなくなります。その男は、ライオンを飼うことができなくなり、その結果、彼のビジネスにも影響が出て、大きな損害を受けています。しかしながら、なん人かの動物愛護者は、この男は、もっと厳しい罰を受けるべきだと感じています。その男が行った罪もない動物にした行為を償うためにも、刑務所に統監されたり、もしくは、厳しい罰金を払うべきであると思っています。

ハッピーエンディング

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この話は、とてもひどい状態にいた動物の話で始まりましたが、幸運にも、ライオンの掴んだ愛で終わることができました。シエラは、もう少しで安楽死させられるところでした。でも、彼女は、残りの人生を愛する旦那さんと共に生きる価値を見出しました。この話は、我々にハッピーエンディングが存在することを信じさせ、これ以上、ライオンが彼らのホームから盗み取られ、人間のエンターテインメントのために、こき使われることが起きないように我々が努力して未然に防ぐことができることも教えてくれました。